『考具』の著者、加藤昌治さんとの、往復書簡、いよいよ、ゴール目前まで来ました。
第11回
今回は、直接体験、間接体験の発想に与える影響差について、加藤さん論と、石井論を、展開しています。
さて、ゴールが見えてきた今、次にパスするボールはデカイです。
こういう公開やりとりの中でしか、聞けない、もっとも僕が知りたいことを聞いています。
「この20年で発想法の本はずいぶん変わりました。シンプルになり、即効性のものになりました。洗練、といえば、大いに洗練された20年だったと思います。思考技法の表層化、といえば、もしかしたら、後年そう評価される20年だったのかもしれません。
この先20年で、社会から求められていくアイデア発想法の本は(あるいは、広くカテゴリーを切りなおして、創造技法の本は)、どのようなものになるんでしょうか。
この手の質問は、返しの第一声は「そりゃー、それが分かれば苦労しないよ」なんですが、その次に、洞察がつづられていきます。加藤さんの二言目を、ぜひ、教えてください。」
と。
さてさて、現代のビジネス界のアイデア発想法の著者として、もっとも本の売れている大御所、かとうさん。
かとうさんが、アイデア発想法の本の未来をどう、洞察的に見据えているのか、その答えは、どの読者さんよりも、石井自身が楽しみに待っております。
そして、返事の返ってくるときまでの間、『 じゃ、石井さんは?石井さんは、同じ質問に対峙した時、なんて答えるの? 』という質問は常に考えておかなくちゃ、とも思って、考えてみています。
この先、20年。世界が、もっともっと、ロボットとITとで、世界が様変わりしているでしょう。
知性の領域もある程度、ロボットによる効率化が図られて、人々はより、創造性の未踏の闇の奥のほうへ、その活動エリアを進めていくはずです。
そういう社会では、いったい、創造技法は、アイデア発想法の本は、どういう形になる? 折に触れて、考えてみています。