アイデアの話じゃなく、でも発想の刺激として、自腹で使ってみている道具について、つづります。
「活動量計」が、欲しくなりました。
最近、私は、活動量計に強く興味を持っています。
その興味の起点は、正直に言いますと、「Apple Watch」です。
「商品ビデオおもしろそう、出たら買っちゃうぞー。一足飛びに我々は未来の生活が見えるだろうから。」という意気込みがありました。
そして、「iPhoneを持たない人には意味ないですよ」という製品仕様により、じゃあiPhoneも買うかーと思っていたのでしすが、実物を試着してみて、「しょぼーん。の顔文字」みたいな気持ちになりました。
その理由は細かく振り返っていないのですが、試着してみて、意気消沈したのでした。(まだ、これは、僕には)早いみたいだ。と。
ところが、人間の面白いところが「代わりに何か欲しい!」という、火が付いた気持ちのもてあまし。
さりとて、いきなり、バイタルデータをフルフルに記録するデバイスに大枚はたくほど、そのファンじゃないし、なんかお試しで高いものを買って失敗していくかっこ悪さも、見栄っ張りサイドの自分がやめろ、と言っているわけです。
クリップ式の安価なものでスタート
そこで、腕時計をしない自分でも、相手に時間を確認したことを悟られない時計としてつかえる「歩数計&睡眠時間記録のスマートデバイス」として、クリップ式のものを見つけました。
です。これは、5千円ぐらいだし、時計に見えない時計がほしい、をクリアしたので買いました。結論から言うと、そのアプリの出来がよく、ものすごくそのセンサーを身に着けていたくなりました。もうずっとこれでいいかな、と思いました。アプリがこにくいことをいってくるんですよ。っセンサーが単純なことしかできない分、とったデータを統計データや最新の身体科学に照らし合わせて小粋なアドバイスをしてきたり。
これをちょうど一か月たつ頃に、気が付いたら旅路のどこかでなくしてしまいました。ちょうど、身内の不幸があって、旅仕事の途中で大きく旅程を変えて元のルートに戻るというエクストリームな行程をこなして気が付いたら、ない。普段だったら気が付くのですが。
本格的な腕輪デバイスに進む。
そこで、活動量計のファンになった身としては、ほしいわけです。ただ、同じものを買いなおす代わりに、「高くてやめておいた」ものをここで買います。今度は二万円のもので、腕にはめるバンド式のものです。
です。
腕時計が肩がこるので嫌いで、30歳からの12年間つけていませんでした。
でも、起きてても寝ててもつけている生活に4~5日で慣れました。それは寝るときには思い切りルーズにしておく、という運用の工夫もあったのですが、何より、バイタルデータを取ってくれると、こんなにも、自分を知れるのか、という効能の大きさがもたらしたものです。
私にとってのこれの有効な機能は4つあります。
1.睡眠時間が分かる。(自動で記録します。浅い眠り時間と、熟睡時間(深い)と、途中で目覚めた(覚醒)が、記録されています。)
2.心拍数が分かる。(常時記録しています。ドキドキしているときに、さっと確認できるので、この鼓動は140か、とか、わかります。)
3.歩数が分かる。(これは、UP moveと変わりませんし、アドバイスの小粋さ、多様さは、UPが圧勝してしまいます。)
4.時間が分かる。(手首を上げれば、数秒間。ワークショップ中や就寝中に腕時計があったら、やっぱりとっても便利でした。)
他に、面白いのは、階段を何回分上がったか、という機能もあります。坂道をたくさん歩くと結構な回数を上がったことになっていますし、平地しか歩けない時には、ほとんど変わりません。大変な運動をしたことを認めてくれる、ってのはちょっとうれしい。
他に、面白いのは、階段を何回分上がったか、という機能もあります。坂道をたくさん歩くと結構な回数を上がったことになっていますし、平地しか歩けない時には、ほとんど変わりません。大変な運動をしたことを認めてくれる、ってのはちょっとうれしい。
1と2は、特筆するものがありました。Facebookにもよくその辺のことを書くので、よく何を使っているの、とか、使用感をきかれるので、ここに記しておこうとおもって(今日はブログにこれを)書いています。
1.睡眠時間がわかる。
日々のデータの蓄積を眺めているうちに、私の場合の身体特徴が分かってきました。
まず、計測は、3パターンのものを記録しています。
A熟睡時間、B浅い時間、C覚醒時間(寝返りとかトイレに立ったとか)。
何もデバイスがないときには12時に電気を消して、朝5時に目覚めたら「5時間眠った」とだけ、認識します。
このデバイスは眠りに落ちたことを自動で判定しています。その精度はかなり正確です。5時間の内、熟睡時間が3時間15分、浅い眠りが1時間40分、覚醒3分(1回)、といったぐらいにだしてくれて、「眠っているつもりの5時間」が、そうなっていることに気付けます。
睡眠時間は、A+B(正確には、A+B+Cになっちゃっていますが、Cはすごく短いので無視しています)
熟睡時間は、A
この「熟睡時間/睡眠時間」を私は「熟睡レイト」と(勝手に名づけて)呼んでいます。
毎日のデータを眺めていくと、発見が3つありました。(これは、私の身体特徴からくるものと思いますので一般化はできないでしょう)
発見その一:熟睡レイトは、5~7割。
発見その二:熟睡時間が4.5時間を超えると、若いころと同じような思考の回転数が得られる。
発見その三:9時間を超えるぐらい長く眠っても、熟睡時間が5時間10分ぐらいで頭打ちする。(それを超えた睡眠時間の尻尾のほうは浅い時間がほとんど。)
そういう体のルールが分かりました。
そうすると、今度は、戦略が出てくるわけです。
やたら早起きして仕事時間を稼ぎたい、と好きな仕事で飯を食っている身としては本気で思っているのですが、パフォーマンスMAXですごす方が生産量は多いので、熟睡時間を、4.5時間とろう、と。
そうすると、睡眠時間は、それよりも長くないといけない。最高によいレイトでも7割、ということを勘案すると、睡眠時間は6.5時間、最低でもとるぞ、と。
さらに熟睡レイトの低かった日から熟睡を妨げる要因が分かります。朝方に人々が活動している時間は熟睡ゾーンが来ません。ホテルでも自宅でも。そうすると、AM5時ぐらいからホテルはトイレの流れる音がするので、PM10:30ぐらいから眠るスケジューリングが欲しい、と。
また、カーテンを開けて眠ってしまった日や、空調を切って寝た日や、お酒を眠る直前まで飲んだ日も熟睡レイトが悪化していましたので、対策が取れます。かならず、遮光する。(養生テープがあれば使う。)空調は26度で暑くも寒くもない一定温度する。お酒は眠る90分前から飲まない。すなわち、9時には飲み終わる。
そんなことを、自分の身体ルールから、割り出して、熟睡時間改善の戦略がたつわけです。
2.心拍数が分かる。
これも、ほどほどに、役に立ちます。ウォーキング中にものすごくハードに坂を上ると、140ぐらいになるんだなーとか、全力疾走したりすると180かーとか。予定がつまって、焦り気味の時にもそうであることを自覚できます。
私は安静時の心拍が60台と低めらしいのですが、若いころに不整脈でよく健診でひっかかってはたいしたことはない、と言われていたのですが、睡眠時に180を超える心拍数の状態が出現しているようで、一つに2度ぐらいそういう夜がありました。
そういう日は朝起きると辛いのですがその辛さの原因が分かりました。無理もしないようになり、そういう日は、リスケジュールして、身体をもう少し休める、という行動もとれるようになりました。
看護に詳しい知人に、そのデータを見せて、どうなんでしょうねー、みたいな会話もできたりして、「血圧も同時にはかっておくと、だいぶ、判断の参考になる」なんてアドバイスをもらえたりもして。
以上です。
おすすめスペック・コメント
これのブルーバースト(白いラバー、青い本体)が、デザイン的に良かったです。
これはサイズ二種類。大きいほう(Large)を使っています。眠るときにゆるゆる(それでも計測してくれる)にできていいです。色は、迷いましたが黒。腕時計のバンドに見える主張の控え目さが、常時利用にはあっていたみたいです。
ちなみに、この冬には、東芝の活動量計で、温度や血圧も計測できるものが出るようです。
自腹カスタマー、でいることはとても大事で、バイタルセンサー、ウエラブルのスマートデバイス、身体科学の新しい可能性について、体験の下地を作るいみでは、今後も使ってみようと思います。
でも本心は。
冒頭に話が戻りますが、本当の気持ちは、Apple Watchが、どーんと、いろいろな先駆者を飛び越して、ウエラブルの主戦場の可能性をががっと切り開いて見せてくれるのを、待ち遠しく待っているんですけれどれどね。6年前、アメリカのアップル本社を訪問した時に「ジョブズがいなくなったら、どうなるのでしょう」とエンジニアの一人にたずねたときに、伺った複数の予想の一つの姿に収斂しつつあるのかもしれません。