岐阜に滞在しています。
文科省の事業に、先進的な授業を提供するモデル校を採択して、集中教育を行うスーパー・ハイスクールという事業があります。
昨年、県岐商(県岐阜商)が採択され、商品創造の授業を、(いろんなご縁があり)石井が担当することになりまして、今年も夏と秋・冬と、同高校に伺っています。
(岐阜には、県立と市立の岐阜商業があるので、県を明示して、県岐(阜)商、と呼称されます)
県岐商、といえば、昨日のニュースでドラフト1で高橋純平くんが注目されていました。県岐商は、スポーツが強く甲子園常連校である一方で、商業簿記関係の試験合格者が全国トップという商業系の高校の中心校でもある、文武両道のかなりのハイレベルな高校です。
大学と高校を比較するのは無理がありますが、夏に早稲田大学の非常勤講師を務めていますが、学生さんたちの吸収力や集中力は、岐阜商の力は、優秀な大学生のそれに比肩するものがあります。(もちろん、知識ベースの勝負となれば、圧倒的には違いますけれど)
そんな高校での商品開発の授業です。
商業高校ゆえ、工作技術はまったくないし、装置もないので、かなりモノづくりの知識と環境的にはきつい。でも、それを超えさせるようなものがあります。
なので、今年は、”自校”商品創出の活動を行っています。単なる、モノづくりの体験授業、ではなく、製造して学校が販売するところまでいくという、命題の元の、本気の商品開発です。
高校生の素晴らしいところは、試作品を作るぞ、といったら、愚直に熱心に作るところです。
そして高校生たちの作るものの中には、結構それほしい、と思えるものもあります。

今日は、試作品を触ってもらえるレベルに仕上げました。
明日は、それをターゲットユーザ層に直接ヒアリングをするという活動をします。
もろもろの条件と状況から、正確な想定ターゲットユーザに絞ってのヒアリング、というわけにはいきませんでしたが、代わりに、多様な属性のインタビューが大量に要る場所で、許可を得てヒアリング活動を行う場を準備できました。
明日(10月25日)の午後1時から3時の間の90分間、JR岐阜駅の改札を出た広場や金の信長像のあるバス停広場で、県岐商のLOB部の学生たちが、試作品を手に、街中の方々にヒアリングを行います。
彼ら彼女らのヒアリングのスキルは未熟ですので、教員(県岐商の先生)や私(外部講師)も、見守り、バックアップ体制を取ります。ですが、たぶん、彼らの誠実さや聡明さは、ある程度、スキルの未熟さを補ってくれるだろうと思います。
このブログをご覧になっていて、岐阜にたまたまおられる方がいらしたら、ぜひフラットお立ち寄りください。明日の午後、岐阜駅の改札広場をぶらぶらしている石井にも気軽にぜひ声かけてください。