近所に借りている書庫書斎は、大量の蔵書ができる半面、がらんとして実に寒いです。
しかし、頭の回転が鈍るのでエアコンをさけ、毛糸の靴下をはき、ウールコートを着て机に向かっています。
さて、新商品開発渡り鳥、みたいな生活をしていると、いろんな案件のことが頭に浮かんできます。
今は、県岐商の商品開発のこと。
特殊な市場と汎用市場がターゲットとなる商品へ結像しつつあります。
その特殊市場の方は、参入障壁や市場規模、アプローチ方法なども、ざっと下調べしたりしていました。
一方で、汎用市場の方については、製品構想の精度を上げるため、メーカさんから頂いていたサンプルを日常使いしてみて、「実物を触る」時間を積み重ねています。
そうすると、手が「ここにそれがあったらいいのに(今は無い)」という感触を起こしてくれることがあります。
実際に、そこに取り付けてみると「これは、ずいぶん便利になったなぁ」と思えることがあります。
そこについて、もう少し詳しく書きます。
サンプルを手に入れたら心がけていること
- 貴重なサンプルほど、普段使いして、使い倒してみること。
- 物体の真価・効能を、たくさん自分の原体験として得ていくこと。
- 足りなければ、有償サンプルを自腹で買って、さらに使い倒してみる。
買ったユーザは、それを節約しながら使うはずです。
そのユーザ体験がどうであるのかを、自分で買い足すと気が付きます。
ニーズに対して、どれぐらいの満足を与えるか。
効能に対する価格はどうなのか、なども。
A)使用が便利になり、元の状態(それがない状態)に戻したくない、と心が抵抗を感じるものは良い商品です。
B)間違っている商品は、日常使いをはじめてみると、すぐに使わなくなります。
なお、
Aの場合は、市場創造型に対して投入する場合は、小ロットでテストマーケティング的に製造販売する、というのが一番良いでしょう。小ロット分は、きちんと商品の効能を伝えていけば、はけるはずです。
そこで得られる情報があれば、拡大再生産か、PIVOTか、ゼロベースに戻すか、を判断する精度が格段に上がります。
Bの場合は、たとえ小ロットであっても作る前に、商品を再考するべきでしょう。
テストマーケティングをするまでもなく小ロットすらはけません。
商品説明の特設ページにおいて、実はさほど便利ではないと思っている人が書いている商品説明はやっぱりどこかちぐはぐで、ごまかしの感じが漂います。売れません。