今年最後の打ち合わせに向けて、東京に向かう東北新幹線の中にいます。
旅仕事中のブログはたいてい、この新幹線の中で書いています。
旅仕事の中で見る風景としては、あまりアップしない、仙台と東北のことを少し書きます。
写真は、自宅最寄り・八木山南のバス停の朝8時の風景。
標高日本一の地下鉄・八木山動物公園駅まで、長い坂道を上るバスを待ちます。
(地下鉄に乗るのに、軽登山を強いる、というファンキーなロケーションです。)
仙台駅を出て20分ぐらい。新幹線が福島県に入ったあたり。
私は北欧(特に、フィンランドやスウェーデン)が好きなのですが、東北・北海道と景色や風土が似ているようにおもいます。
木々の様子なんかは、ヘルシンキの周辺地域(たとえば今年滞在したEspooあたり)にも似ている気がします。
出身地でもない仙台に拠点をさだめて全国に出張仕事をしているのは、こういう空気感が好きなんだろうなぁと、思います。
母校の東北大学の近くのほうが何かと、知的産業の仕事をするうえで都合がいいだろう、という事業環境の戦略的な検討も、もちろんありましたが。
また、私の住むエリアは工学部の先生の家が多い土地なので、インテリジェントな風土があっていいだろう、という考えもありました。(実際、このあたりは、地域住民の関係性は紳士的であるように思います。)
そういう隣人関係が好きなのですが、北欧人の雰囲気もまた、そういう感じが(私には)しました。
もちろん、東北にも都市部のビルの林立する景観や、そこに暮らすmetropolitan特有の人間関係もあります。それは、ストックホルムやヘルシンキでも見られます。
そういう人口集中地から周辺部にちょっとでれば、急にリラックスした牧歌的空気になる点も含めて、東北と北欧に類似性を感じます。
(とはいえ、それは私の感覚にすぎませんし、共通点とともに差異も見えます。真冬の北欧では太陽が昇らなかったり海が凍ったりというのは、圧倒的に違います。夏がカラッと気持ちいい北欧と、蒸し風呂みたいな日本、というのも、ゲンナリするほど違います。)
国内の他地域はどうか、と振り返って考えてみます。
国内を旅してまわる仕事なので、北海道、東北、関東、上信越、東海、近畿、山陰、山陽、四国、九州、沖縄、といろんな季節に滞在しにいきますが、山陰あたりは、実はちょっと東北人と気持ち的には似ているなぁと思います。やさしくて控えめで。
私は生まれ育ちが千葉なので、東北に対しては外から来た人の感覚でみているのですが、拠点としている仙台については、こんな心象をもっていました。
もうすぐ、東北新幹線が延伸し、北海道新幹線が開通します。(2016年3月末の予定です。青森⇒函館の区間です。函館⇒札幌は、ずいぶん先です。)
311の震災以降、東北が抱えている問題の中には、20年単位のものも、100年以上も対応のいるものもありますが、やはりこのあたりが私は好きです。
追伸:
2月4日か5日ごろ、仙台で、日本酒や東北の観光資源をからめた、アイデアソンが企画されつつあります。
企画組織が大きくて、まだ軽々なことをいえませんが、ご興味あればぜひ、東北に遊びに来て頂き、アイデアソン、一緒にやりましょう。
多分、石井がファシリテータを務めることになると思います。
アイデアソンの練習しつつ、日本酒も楽しんで、(できれば、ぜひそのまま東北の旅館とか観光も楽しんで)帰ってください。
詳細はたぶん、年明けてから、公表となるでしょう。
参加者募集から実施まで一か月無いので、ちょっとフライングですが、ぼかしつつアナウンスしておきます。