新年、あけましておめでとうございます。
(311の震災以降、年賀状を廃止しました。毎年年賀状をいただく皆様には不義理をしておりますがお許しください。大量の年賀状とその印刷コストとそのための作業時間、という消えモノ系のコストを、復興へ回します。)
代わりに、書面よりも多い中身を、今年もこのブログを通じて報告してゆきます。
新年のご挨拶や、今年の目標を述べる記事は、別途書くとして、今日の話を少し書きます。
本日は早起きして、初日の出を見に行きました。
近所の標高日本一の地下鉄駅「八木山動物公園駅」、その上部の展望広場へ。

冷たく澄んだ空に、太陽が昇ります。陽光が顔を暖めます。

日の出直前の駅に着いたときの様子。フェンスにたくさんの人が。

日の出後も一時間ほど、閑散とした展望広場にいて、仙台の平野と海を眺めていました。

沿岸部は2011年⇒2016年の時間がたった今も、こういう様子です。
サバンナのようなまばらの木のある所は、かつて防砂林があったところです。
防砂林があったので、津波の前は、八木山から海岸を見ることはできませんでした。
手前の土地も更地のまま。
防災を考慮した都市計画上、沿岸部に建物を再建できないなどの事情もあり、風景が元通りになることはないのかもしれません。

一方で、この駅ができる直前に、長年つながらないでいた近隣エリアを便利につなぐ太い道路も、一気に三本完成するなど、道路や駅などの社会資本への投資が進んでいることも感じられます。
(※これは2011年よりも前に決まっていた都市計画なので、復興によるプラスがあったわけじゃないと思います。むしろ、復興で行政と土建屋さんの優先事項がそちらに割かれて遅れ、最後になってダッシュで取り戻すように、作り上げた感もあります。)
(※これは2011年よりも前に決まっていた都市計画なので、復興によるプラスがあったわけじゃないと思います。むしろ、復興で行政と土建屋さんの優先事項がそちらに割かれて遅れ、最後になってダッシュで取り戻すように、作り上げた感もあります。)

八木山動物公園駅は、パークアンドライド(あるいは、kiss-and-ride)、という思想の端末駅なので、大型駐車場と迎えに来る車のための大きなロータリーもできました。
ここまでの大型施設ができたら、もうすこし周辺に商業施設もできていてもよさそうな感じですが、ありません。
ベニーランド、八木山動物公園、地下鉄駅、あとは、広域の住宅街、という構図です。
その辺は、賛否があるのかもしれませんが、私はわりとスマートでミニマルな計画でいいのではないかと思います。
長期的には、坂を少し下ったところにある日赤病院が、道路の反対側へ移転する計画があるなどで、徐々にゆっくり変化するような街並みだろう思います。

駅を撮っていて、残月が出ていることに気が付き、最後に撮ったものです。
閑話)
人間の身体には様々なセンサーが搭載されていて、それらが「安寧の暗闇の中で休止」して、回復をした後、「起動の刺激を受けて、稼働し始め」ます。
それを引き起こす光は、人工光よりも、太陽の輻射熱のほうがずっと気持ちがいいのは、フーリエ変換ペクトラムが、きついピークであるかマイルドな山なりのカーブを描くのかの違いかな、と、太陽の光を浴びているときに、ふと思うのでした。