やりたくないという気持ちとやらなくちゃという気持ちがある場合、「よし!」と気合を入れると、心の中の「強い方」が強化される、という心理の構造があります。
「生理的に覚醒することにより優勢反応が強化される」
長く休めた休み明け、”仕事始め、いやだな”、と思ったならば、そういう時は、「頑張って気持ちをあげよう」とか思わずに、水のようにさらりと考えます。
とにかく鞄に財布とPCだけを入れてみる。駅まで行ってみる。
それぐらいで、まずは初めてみる。「少しだけの着手」がよいでしょう。
もちろん、リフレッシュして、「早く仕事をしてぇ!月曜日よ、早く来い!」という気持ちの人ならば、「俺はやるぞ、俺はやるぞ!」とシベリアンハスキーのように全力前進していいでしょう。
ちなみに:
大好きなことを仕事にして、天職に近い仕事をしているという感覚が、私にはありますが、たまに完全休暇を一日取ると「大量の情報を思い出すのが、面倒だな」と感じます。
膨大な知識を駆使して行う仕事でもあるので、それらをメモリに読みだしてくるのは面倒なようです。
そういう時には、「まずは、PCを立ち上げてみる」「立ち上げたら、ファイルを1つ開いてみる」「開いたらちょっと文字でも打ってみる」。
そんなことをして、正負の逆転状態の時にあまり力をかけないようにしています。
これを私は「とりあえず着手。あとは、その時考える」テクニックとよんでいます。
もちろん、正負のうち「やりたい」が大きくなったら、そこからは計画的にあれこれ考えて、動きます。
冷えたエンジンの暖機運転みたいなもの。心という複雑なメカニズムの機能特性に照らして言えば、人間にもそういうのが要りますよね。