アイデア創出に関する活動は多岐にわたります。
創造技法、アイデア発想法の文献も多くあり、活動は様々に表現されています。
それらを、大量に集め、切り刻み、纏め直して、ステップに組み直していくとどうなるか、というものを、博士課程で創造工学の研究をしていた時代に作りました。
企業さんでそれを紹介した時のものがあります。切り出して単体で成り立つようにしたものを、上記のスライドシェアにあげておきます。

個別に思いつく活動をチームで上げてみれば、こんなあたりが思い浮かぶでしょう。

文献をあたり、流れをつけて、主要なものは六角マス、副的なものは丸マス(さらに小さい副的なものは小さい丸マス)で並べると、このようなステップになりました。
複ルートであり、状況によっては省かれていくものもあったりします。
なので、毎回このステップをフルパッケージでやる必要はないのですが、すべきことの辺縁全てを把握したうえで、必要なことをチョイスしていきたいという時に役立つでしょう。
また、スランプなどで、うまくいかない時に、自分たちが普段やっているワークプロセスでは、省いている部分がそろそろ必要になったのだ、ということを自ら気づくための手がかりにもなるでしょう。
具体的なステップを記したものを掲載しますと、こうなります。

アイデアワークの地図。
私はこれを、そう呼んでいます。
優れたアイデアを生み出し、良い製品・作品を誕生させていくには、この俯瞰図だけでは、話は終わりませんで、各フェーズのハウツー(テクニック、メソッド、心理様式をうまいこと引き出して本来の能力を目いっぱい使うための技術)があります。
そういうものは、ブログの記事( アイデアの技術 カテゴリ )に、たくさんあります。(この時点で210記事)
ご興味があればご覧ください。
余談:
自前のものばかりを推奨するわけでもありませんで、世にあるアイデア発想法の記事、文献、先人の口伝なども、いいものがたくさんあります。
大量の文献を見て思うのは「アイデア発想法に間違いなし」といったところです。
あるのは「オーソドックスで万人にやりやすいもの」と「アバンギャルドな個性があって、似た境遇の人には鋭利な剣となるもの」という二種類。
どれにも尊重すべき何かがあります。