8000文字の原稿を、仕上げるためにずいぶん時間をかけて推敲作業を2月ごろにしていました。それは、別件で、本を書く作業をプロのライターさんがそばで見せてくださって刺激をうけ、書く姿勢を正してもらったから、でした。
その8000文字のゲラが週末に届き、チェックしていました。
やはり推敲を重ね、文章を削り、仕上げの誤字脱字チェックを繰り返したものは、赤ペン入れがとても楽です。誤字1文字と表記揺れ1つだけでした。
これに対して、この数年間の記憶を振り返って思うことがありました。
ゲラの段階で大幅に書き換えるような文章の練度だと、赤入れは大変でした。
きっと編集の方も大変だったでしょうし、石井もゲラになってから大きく文章を変える作業は大変でした。
「手を抜き、後で困る」パターンに陥っていたと思います。
何につけ、初めは丁寧にしたほうが後が楽。
いまさらですが、気が付きました。
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上記の文章を、翌日読み返し、自分で次のようなことを感じていました。
僕の話し言葉は倒置法。言いたい語順で並べている。長文を書くとそれがよくわかる。僕の一発書きの文章は自分ですら読みにくい。
パワポの文章は短い。言いたいことを先に言うフォーマットである。一方、ワードは論述。論述する文章は長い。スラスラ読ますには約束事に則って書くべきである。
これからは、論述モードを増やしたい。
頭の中にひらりと浮かぶ言葉をそのままキータイプすることをやめるか、とにかく打ってのちに必ず語順を修正するか。どちらかが必要。なにより、書くべき事柄を見極めるべきだろう。
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これに則り、自分の文章を書き直してみます。
2月ごろ、プロのライターさんが、本を書く作業をそばで見せてくださり、私は大きな刺激をうけました。そして書く姿勢を正そうと思いました。
それとは別件で8000文字の原稿の依頼が来ました。正したばかりの姿勢で臨みました。多くの時間をかけて原稿を書き、推敲しました。
一か月ほどたった昨日、そのゲラが届き、いざ内容をチェックしていました。
このゲラの赤ペン入れはとても楽でした。
誤字1文字と表記揺れ1つだけ。
今思えば、この数年間でゲラの赤入れ作業は、大変面倒なものでした。
「手を抜き、後で困る」パターンに陥っていたと思います。
3つあります。
1.ミス(誤字脱字)
2.文章のねじれ(文中で主語が変わる)
3.不明瞭な表現(事実や論拠が脆弱な主張をしている)
それらのゲラ段階の直しはとても大変です。
そんなことが頭に巡り、いまさらですが、気が付きました。
何につけ、初めは丁寧にしたほうが後が楽だ、と。
これでも、まだ、文章としては大幅に甘いものですが、当初よりは読みやすさが上がったように思います。