2016年05月11日

スティックPC「MS-CH01F」+充電器「Anker PowerPort+ 1 」で、動作しました

ワークショップで二代目のプロジェクターを使いたいと思い、軽量重視でスティックPCを手に入れました。

最近、スティックPCは第二世代の性能のものが登場しました。
(かつ、Atomの生産中止が発表され、これが最後の世代かもしれませんが)。

私は、その中でマウスコンピューターのものを選びました。




選定方法はこうでした。
1)重たいファイル(数百枚のパワーポイントファイル)の使用に耐えられるCPUがなんとかありそう。
2)ファンにより長時間運用でも加熱影響が少ない
3)USBの口がある。できれば二個。
4)アンペアがUSB充電器で供給可能(※)

という条件で選ぶと、2)までは、ASUSも候補に入ったのですが、3)でこれに絞りこまれました。

(※)3)は、私の特殊事情からです。旅仕事で持ち歩く荷物を100gでも少なくしたいという。

スティックPCはどれもACアダプターが必要で、それが100gちょっとあります。

旅仕事ではAnkerの充電器を愛用していましていまして、それがカバンに入っているならば、それで代替えできれば、ACアダプターは荷物から外せるなと。

マウスコンピューターの仕様は、電源が3Aでした。


そこで探しました。(結構、2.4Aどまりで、なかなか、ないんです)

結果、Ankerの充電器の最新版(一口タイプ)に3Aの出るものがありました。


※購入した時点でのWEBの使用では「5V3A」とあったのですが、現時点で見ると、「5V2.4A」となっていました。今、在庫も切れています。これはマイナーチェンジしたのかもしれませんし、何らかのマージンを見込んで、表記を下げたのかもしれません。表記の変更ことを知ったのは、ここに記した起動実験をした後でした。結論を先に言うと、使えました。


AC電源でまずはきちんと起動し、初期設定やなんかやかを済ませたうえで、シャットダウンさせました。

次に、Ankerの充電器+ちょっといいUSBケーブル(以下の写真のもの)で給電して、起動してみました。


起動します。

次に、消費電力を最高状態まで引っ張りって、たくさんのアプリを立ち上げて高い負荷状態を継続してみました。

きちんと稼働し続けています。
落ちたり、目に見えて挙動がおかしくみえることは何もありませんでした。

なおこの実験環境は、仙台の肌寒い5月で、周辺温度が低い、という条件です。かつ付属の短いHDMI延長ケーブルをつかい、ディスプレオと距離を離している状況です。
夏の講義室とか、熱のこもるディスプレイに背面に直刺しする時には、また違うのかもしれません。

ということで、まずは、このシステム構成での動作は確認できました。


ここから先は、電源ケーブルの話を離れて、スティックPC本来の能力レビューです。

ワークショップ会場で操作する+旅先の宿でPCで仕事する、といった旅するファシリテータにとってしたいことを中心にためしました。
その結果、スムーズに反応することと、もたつくことがありました。


<<スムーズに反応すること>>

◎モバイル版のパワーポイントをスライドショー表示中のページめくりの反応は良い(ただし次々送ると反応は遅れる)

◎USBで直にさしているThinkpad Keyboardのトラックポイントの動き。これも非常に良好。

◎標準のタイマーアプリ。これは軽いものなのでサクサク。

◎シンプルなテキストエディターに外付けキーボードで高速タイピング

◎大辞泉(大きな辞書アプリ)の起動と辞書引き初めまでの時間(メインPCのThinkpadと遜色ない短時間起動)


<<もたつくこと>>

◎モバイルのパワーポイントの図の多いページを拡大する(キーボードの「+」を押す。)→5秒ぐらいして拡大。無反応時間に入力したことが一気に処理されて、扱いにくい。

◎chromブラウザー上でGmailを開き、長い文章をタイピング →タイプしてから0.2秒ぐらいして表示される。タイプが早すぎると文字の表示が追いかけてくるのがわかる。

◎Edgeでフェイスブックを開き、DMのウインドーを開いてタイプ →なぜか特定の文字が消えるなど予想できない挙動を。(理由が何によるのかはこれだけでは断定できませんが)

◎Kindle for PCの起動(書籍を開くまで20秒ぐらい。メインのThinkpadが5〜7秒ぐらい。ただし、他のマシンでもKindleの起動は結構遅く、少し前のマシンだと書籍を開くまでもっとかかるので、そう悪くない水準といった感じ。)

◎Blue toothの小型キーボード(タッチパッド付き)のタッチパッドの反応は、そこそこよいけれど、カーソルの移動は不連続に移動していく感じ。キー入力には遅延なし。


以上です。

Windows10がすいすい動くので、ホテルのテレビにさしておいて、Amazon Primeミュージックを聞くとか、Amazon Primeビデオを大画面で見る、というのにも適しています。ベッドに寝転がって小型のワイヤレスキーボードだけで、大きなテレビ画面を操作するのは、結構快適です。

また、出先で、フルのWindowsマシンでプレゼンするのに必要な重量が「本体+給電デバイス」=200〜300gというのは悪くない気がします。(ただし、HDMIがさせるディスプレイがある、という前提ですが)。旅仕事にはいずれにしても高性能のノートPCは携えていくのですが、イベント後の飲み会で紛失するかもしれない可能性を考えると、母艦ノートPCは宿において、必要なファイルだけ入れたこのスティックPCでいくのもありだなぁと。
(なお、出番前にちょっとした手直ししたいとか、そういうことはしにくいです。ディスプレイがありませんので。控室にデジタルテレビがあるとかだったらいいのでしょうけれど。)

使えることが分かったので、私の特殊事情その2「機内持ち込みカバン1個だけで、数か国を渡航していく旅仕事」も、これでいってみようと思います。飛行機を頻繁に乗るので機内持ち込みだけでにして空港のバッゲージの扱いの時間を省きたいので、使う飛行機のうちもっとも条件の規模しい「手荷物1個、8sまで」に収めた荷造りを目指します。重量物だったデジタル回りはもともとAnkerの充電器1個はいる予定でしたので、それを先の3Aの出せるもの(今の表記では2.4Aになっていますが)にすることで、コンピュータ関係は、本体の重さ「62g」と、3メートルのUSBケーブル「100g弱」に収めることができました。(昨年の同時期の同じチャレンジでは、タブレットPCを持ち歩くコンピュータにしたのですが、専用の充電器含めて、1sでしたので、今回は、だいぶ削れました。)
posted by 石井力重 at 17:37 | 道具考/ALL



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