しばし、海外渡航期間に入ります。(→既に、戻りました。)
その期間は、重要なメール対応やファイルを受送信するときは、Regus(という世界中にあるビジネスオフィス)のビジネスラウンジを見つけて、おこないますので、タイミングによっては3~4日ほど、受信までに時間がかかる場合があります。
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渡航先は、以下の5つの都市です。
- アムステルダム(オランダ)
- ベルリン(ドイツ)
- コペンハーゲン(デンマーク)
- ベルゲン(ノルウェー)
- オスロ(ノルウェー)
従来よりも、より気を付けて移動してきます。
・・・というブログを上げたつもりで非公開だったことに、帰国後の旅の続きの途上で気が付きました。
感性の仕入れと位置付けている恒例のアイデアプラント渡航、色んなインプットを入れに行きました。
写真でダイジェスト紹介してみます。
一カ国目。オランダ。
アムステルダムです。
この建物群の一つに、アンネの日記のアンネフランクが隠れ住んでいた家があります。
水路の発達した、オープンな空気のある街でした。
泊まった宿がわりと危ない地区にあり、この国では合法とされている植物の香りの副流煙に悩まされる、なかなかのレア体験な二日間でした。
苦いような酸っぱいような、ハーブとゴムを焼いたような副流煙、なるほど、これが例のものならば、この先、危険を察知する能力が一つあがったなと。
二カ国目、ドイツ。
ベルリンです。
ベルリンの壁をじっとよく見てみると、幅90cmぐらい、高さ3m〜4mぐらいのコンクリ板を継ぎ合わせてつくってあるもののようだ、とわかりました。繋いであるのではじめはわかりませんでしたが、街中に残されているモニュメントが皆そのサイズなので、「ああ、これがユニットサイズで、まずそれを大量に作り、一夜にしてできた、というのはそれらを一気に並べて繋ぐ竣工方法をとったのか」と。
恥ずかしながら、ベルリンの壁というのが、巨大なドイツという国(日本の面積とそう変わらない)の東西を、真っ二つに分けているようなイメージを持っていましたが違います。東ドイツ領の中にベルリンという首都都市がありベルリン自体は西と東に分割。そうすると東側の中にとびとして西があるわけで皆がそこに逃げ込んでしまうのを物理的にブロックするために壁を築いた、と。
とはいえ、ベルリンの半分をぐるっと囲むのだって結構な長さ。そういう地理感覚をしりたくて、ベルリン中を自転車で何十キロも行きました。
平時には空気のようで気づきもしないけれど、平和は尊い。
三カ国目、デンマーク。
コペンハーゲン。
写真は、街の中の美しいエリア、ニューハウン、という場所で、アンデルセンもこの中の三棟に暮らしたことがあるそうです。
ハウンというのは、どうも、港のことのようで、飛行場がルフトハウンとか、なんとかハウンをよく目にしました。
北欧の物価が高い。わかっていたので覚悟はしていても高いです。
だいたい、贅沢なしの食事でも日本の一食の二倍ぐらい。
こういう街で美術をみたり、いろんなことを体験したりするときには、日本円でいくらかは考えず、ま、現地の妥当な価格ならいいか、と開き直って楽しみます。バスにちょろっと残って、700円、、、とかそういう換算を半日でやめて、45DKK(フィンを除く北欧三国は自国通貨)といわれたら、「45ね。ふんふん」と。
ただ、郊外に行って過ごしたりしたかったのと自転車大国なので、自転車を借りてほとんどの移動をする、という財布にやさし目の行動にはなっていったのですが。
四カ国目、ノルウェー。
この国だけは二都市に。最初は国内第二位の都市、ベルゲン。
ここは、街の西にある港でブリュッゲル、というハンザの時代の経済圏主要港だったところで、今は世界遺産になっている場所です。
北欧に縁が出来てスウェーデンあたりまで出てきた去年あたりから、ようやく、ハンザとかバイキングのことをちゃんと知りました。なんでスウェーデンの言語はフィン語よりドイツ語に似た雰囲気んだろうとか、そういうのが、頭の中でつながり始めました。
で、ここブリュッゲルでは、そういう時代の資料が多くあったりします。なかには、ルーン文字の解説と実物とかも。
バイキングはその活動の終わりの方で、西東に進み三つの国に。デンマーク、西へ行ったのがノルウェー、東に行ったのがスウェーデンに。
ベルゲンでは干しだらの巨大産業があり、今も伝統料理として干しだらのトマトソース煮があります。日本人も好きな味です。
さて、次は、ベルゲンから気軽に行けるフィヨルド、ソグネフィヨルドへ。
北欧のかたい岩盤みたいな土地を氷河が削って切り立った入り江が出来たのがフィヨルド、だという朧な記憶でしたが、三陸海岸みたいなもんじゃないの、要はすごい猊鼻渓でしょ、という先入観を捨て見に行ってきました。
ベルゲン急行、バスで、フィヨルドのフェリーのある港、グドバンゲンへ。
最後の急坂でバスから、一気に景色が。
えぐったように細い谷。
そのあと、フェリーで、フィヨルドの外に向かい、フロム村に向かってクの字型にフィヨルドの奥へ。
この日はTシャツでもいいぐらいで日差しも強かったのですが、デッキ上に2時間いるつもりだとこれぐらいの装備に。
私も、ダウンベストを急きょ、ベルゲンの街で買い込んで装備。
写真をどれだけ写してビデオも回しても、この周辺視野一杯に広がっていく光景、輝く涼しい空間、というのは、リアルでしかわからない成分が多くて、オーロラと同種の体験だろうかと。(おととし1週間以上北極圏に滞在しても見れず、でしたが。)
なお、次の日、ベルゲンからオスロまで、ベルゲン急行に再び乗って移動することになり(寝坊して飛行機を逃したため)、フィヨルドまでつづく、氷河がかつてあったのだろう地帯、その最も高いあたりの写真も撮ることが出来ました。
フィンセ、という駅の手あたり。
なおこんな場所でもぽつぽつと家があります。冬のスキー小屋なのかなもしれませんが、夏にはいるこの時期、家に車がありました。
これまた、写真には切り取れない「同じ地球上に、こういう景色があるのか」を感じる車窓がこの辺は続きます。
なお、飛行機で1時間の二都市間を、ベルゲン急行は7時間行きます。
旅の終盤で、ヨーロッパの街並みを見て、ワーワーいう状態ではないのと連日の旅の疲れの中では、列車でノルウェーの森を低いところから高いところまではゆくこの半日は実にいいものでした。
『ノルウェーの森』は、昔この路線に乗ったことが原風景となっているのではないだろうか、とつらつら思ったり。
第4カ国目、ノルウェー。
二都市目、オスロ。
オスロの街を代表する一枚とは何か。僕にとってはこれでした。ムンクのThe SCREEM(叫び)。
街並みも中央駅もきれいな街でしたが、他の旅人に「オスロはそんなに長く見て回る必要なかった」と言われていたのが、少しわかります。良い街ですが、一泊二日、しぼりにしぼって半日でもいいかなと。そんな中でじゃあどこに行くといえば、オスロ国立美術館。19番目の部屋がムンクです。写真を撮ることができるので撮影した一枚。
ムンクもまた不幸を生きた芸術家でした。彼の他の絵、たとえば、”人生のダンス”。ヒットラーに毛嫌いされて戻されたものだとか、あとは、病室や頭を抱える人や蒼白な顔の人、メランコリーな青年、橋を渡らんする少女、飲んだくれた翌日の若い女性、全体的に暗い世界から手を伸ばしてキャンバスに気迫で闇を転写していたような絵でした。
叫びのこの橋に見えるものは、モデルとなっている場所としては、高台の道だそうです。遠景に街が小さく見える場所。川と橋に自然と見えてしまっていましたが、事実がどうであってもそれは、まあさておき。
ムンクが日記に書いていることには、ある日、空が赤(だとか、すごい感じの色)にそまり、自然が叫んでいるようだったが、一緒に歩いている友人たちは歩いて行ってしまって、ムンクは叫びが耐えられないほどに感じた、と。
この絵の前もふくめて美術館が空いているので、じっとこの絵や19番の部屋の他の絵を見て1時間ぐらい過ごしました。
後は、カールヨハン通り(ちょっと、イメージの中のパリの通りに似たしゃれたテイスト)を散策し、魚介のおいしい、メイン通りから外れたレストランでノルウェーの味を楽しんで、旅を終えました。
なお、今回は、飛行機もテーマの一つでした。
ヨーロッパへ、低コストでかつ快適にいくのにSASのエコノミー(Go)のちょっと上、ちょっといいエコノミー(PLUS)を使ってみました。結論、悪くありません。
ヨーロッパへ、低コストでかつ快適にいくのにSASのエコノミー(Go)のちょっと上、ちょっといいエコノミー(PLUS)を使ってみました。結論、悪くありません。
Goの席の座席や食事は評判どおり、なかなか、さみしい感じがしますが、PLUSはWi-Fi、やや広くわりと倒せる座席、いちおう陶器の器で出てくる食事、アルコール類の充実、画面の大きさなどで、他の飛行機会社のエコノミーよりもよく、値段的には日にちを選べば結構、他の会社のエコノミーぐらいの金額にはなります。とくにPLUSの場合、成田〜コペンハーゲン往復をかうのと、成田〜コペンハーゲン経由〜アムステルダム+オスロ〜コペンハーゲン経由〜成田、を買うので値段が変わらないので、4カ国を移動するために必要と考えていた短距離フライのうち2つをセーブできました。
たしか記憶では、火曜日と木曜日の便というのはチケットが安く、週の終わりや始まりは高くなるようです。(SASに限らず。)
たしか記憶では、火曜日と木曜日の便というのはチケットが安く、週の終わりや始まりは高くなるようです。(SASに限らず。)
なので、旅程を組むならば、長距離フライトは中の中途半端な曜日で選んでいくと、結構な低コストで、プレミアムエコノミー相当の移動が手に入ります。
また、都市部は宿が高く、地方はそこそこなので、北欧の場合、首都も行くけど、デンマークならオーデンセ、スウェーデンならゴットランド島、ノルウェーならベルゲンのような、のんびりした空気、良い景観、外人すれのあまり起きていない地方の街でゆっくり滞在を織り交ぜるのが、旅の満足度や快適さを上げるかと思いました。
旅先で目にしたアイデアの刺激もいっぱいありますがそれもまたいずれ。
また、機内持ち込み鞄一つで九泊の旅を行く工夫もいずれ。