私は、仕事柄、旅仕事(各地での講演ワークショップ&各地の創造性の専門家とのディスカッション)の日々です。仙台に戻るとその晩はとても長く深く眠ります。仙台に戻った昨晩は、過去最長の10時間、眠っていました
「超回復」と、個人的には呼んでいる、この脳がみずみずしい感じ。旅仕事からもどった晩にしか、こんなに長く眠ることはできないので、超回復の朝というのは、年間で十数回ぐらいしかありません。
さて、過去最長となった超回復の朝。そこまでの旅仕事はとてもハードでした。東京滞在時には、アイデアワークショップや創造研修の打合せが立て込み、地下鉄乗り換えの時間と思考力がもったいないぐらいで、都内の企業さんをタクシーで回っていき、車中で休憩とメモ書きと軽食を取る、というような日もありました。(タクシーで皇居の周りをほぼ一周した感じになりました。ちなみに、料金は合計で1万円前後。)
軽井沢では、成長目覚ましいオンリーワンのスポーツ産業領域の企業さんの合宿型研修を行っていました。
私の現在の専門性である創造力のことを中心に、未来洞察、事業構想、プレゼンテーション、といったワークも含めた統合型の内容です。
人材も多様で、全社員が参加するので、もっている前提知識がそれぞれに違います。年齢も私よりも上の方もいれば、最近まで学生さんだった若手もいます。そうした中で7つのチームが、事業アイデアを創出し、事業計画へ練り上げていく過程を伴走していく、ということをしました。(実際は合宿型研修を全社員を2分して、5月にA日程、6月にB日程で行いましたので、合計で14チームが存在しました。)
合宿型でゆえ24時間を超えて、がっちりやります。記憶と構想と判断力と(研修所が広く階段も多いので、物理的に)体力も、使える限り使って、の軽井沢での仕事でした。
余談)
”軽井沢に滞在しながらお仕事なんていいね”、と、友人からは言われたりしますが、”楽しくも全力(尽力)の要る仕事”なので、気楽な観光とはやはり違いますかね。
でも、私の仕事は発想力に大きな価値充填がある仕事ですので、感性の仕入れ、も常に大事にしていして、今回も、少し先に(私費で)宿をとり、軽井沢ならではの体験をして、たくさんの発想の刺激をもらってきました。
◎万平ホテル(ジョン・レノンや白洲次郎氏も滞在したことがある、という歴史的なホテル)のBar。
旧軽井沢から万平ホテルまで一キロの夜道は怖いぐらいのところで、トトロの森のバス停でか細く父を待つシーンみたいなか細さが体験出来たり。ちなみに、万平ホテルは、ジブリ作品の風立ちぬの舞台の一つとも。
◎見晴台(霧の軽井沢、のイメージ通り、見晴台は濃霧の中でしたが。。)
そこまでのレトロバスもまたいい体験でした。最後の一人の乗客となった時に、面白い体験もちょっと。
◎風立ちぬの著者・堀辰雄氏の晩年の住まい(今は、氏の文学記念館になっている)。
彼の手書きの推敲のあとがみえる原稿を、じっと何十枚も眺めたり。人は5分で見て通り過ぎると所に、気が付けば2時間もいて、どう、思考して文章を生み出したのかを、想像してみていました。
◎石の教会(中軽井沢から北に2キロぐらい)。
つくりが美しく面白いです。大きさの異なる石のアーチとガラスのアーチを繰り返して有機的な空間を作り出している教会です。軽井沢にゆかりのある内村鑑三氏の記念堂でもあり、教会の下には氏の仕事と思想を見ることができます。”無教会”という考え方を初めて知りました。そういえば、教会の祭壇の上につきものの十字架がどこにもなく、祭壇の頭上には、有機的なフォルムで切り取られた外の自然の風景が広がっていました。
◎信濃追分駅から追分の国道あたりまでの、いかにも軽井沢らしい白樺林と瀟洒な別荘群。
おしゃれに苔むした石垣や夏前で枯れ葉に埋もれた静かなたたずまいの別荘群というのは、軽井沢駅前やそこから北に延びる旧軽井沢の観光商店エリアではあなかなか見られません。
そんな感じで、SNS上にのる私の行動は、観光ばかりをしているように見えるとおもいますが、感性インプット部分はネットにあげられて、仕事の部分は守秘なので沈黙しているので、自然と、そうなります。実際の旅仕事というのは、主に仕事しています。