商業高校の授業が変わりつつあるようです。創造的なエッセンスを取り入れた授業をしたい、そのための手法や授業デザインを研究したい、という機運があります。
私は縁あって、商業高校の中心校であ県岐商(甲子園常連校で、甲子園では、岐阜商、と呼ばれています)で、スーパー・プロフェッショナル・ハイスクールで商品企画の授業を、デザインし提供してきました。
その関係で、宮城県の教員教育機関での研修を、という運びになりました。
スライドを掲載します。
ハンドアウト handout.pdf
ワークシート worksheet.pdf
創造的な相互関係を増やすコミュニケーションのデザインを起点に、設計した二日間の研修プログラムです。
中心は、SPHの授業内容ですが、そのほかにも、臨機応変なブレインストーミングの方法や、洞察(問題探索と目の付け所の転換)や、テーマ設定技法、も含んでいます。
そうした理由は、およそ、創造的なエッセンスを授業に取り入れようとしたときに、丸ごとの授業プログラムができる機会はめったにないことと、創造的授業を志す先生方が、いろんな取り組み方をできるように、創造的なディスカッションの場面で「使いやすい発想技法」も提供しよう、という考えからです。
そのもっと根底にある思想部分は、以前、とうほうnavi記事 をブログで紹介しました。(ので割愛します。)
私は思います。
教育が本質的に作り出しているのは、国の未来、未来の可能性だ、と。
さらに、教育の現場にいる方と、生徒でも、父兄としてでもなく、対等な立場で会話してみて、今、思うことがあります。
”やっぱり、子どもに教えるのが好きなんだろうなぁ。”
ある先生はそうおっしゃっていました。
またある先生は、
”私がクラスの中の一番の敵になる、そうなると子供たちはいじめの関係を作らず、みんなで団結して進もうとする。”
とおっしゃっていました。
日本ではややもすると、学校の先生を日和見主義の先生像をあてはめて軽んじてみたりすることが、あるように感じますが、忙殺される業務の中で、出来る限りのことを子供たちに提供しようとする先生方は、少なくなく存在していて、そういう方々が、更に出来ることを増やそう、と研鑽の場においでになるならば、私でできることは全力で提供したい、と思います。
そんなわけで、明日も心を込めて全力で、講義を提供してきます。
明日も、どんなアイデアが参加者の皆さんから聞けるのか、楽しみです。
追記:
一日目が終わりました。
こういう研修に参加される先生方はもともと発想力が高くてワークへの対応力も意欲もあるので、とても効果的に研修プログラムが進行できました。
現場の雰囲気を写真(ぼかし加工)で一枚だけ紹介します。