11月は南の方にいることが多かったです。個別の話をつづる前に、ダイジェストで今月の主なトピックを紹介します。
◎クライアント社内での創造研修(基礎と応用で全4回)を今年もやり切りました。単発の講義と違い最後はかなり実践的な新事業アイデア創出のプログラムをじっくりやり、濃密なディスカッションも行いました。(東京)
◎人生で初めて「学会発表を二件する」ということを、日本創造学会第38回(沖縄大会)で、行いました。文科省のSPH事業から生まれた高校の授業向けの発想ワーク、及び、アイデアを書くことを促進するメモ用紙の開発事例、です。
◎体験、感性の仕入れ、として、フライボードを体験しました。名護(那覇からバスで北へ1時間、学会のあった街です)で前日入りした時に、これもクライアントワークにおけるアイデアの材料になるような、エクストリーム体験、となりました。
◎今年三度目の渡航(今年は、春=欧州4カ国、夏=シンガポール、ときて、今回秋=香港、へ)をしました。アイデアプラントの国際展開を目指して、市場の可能性を見に行く、同時に、アイデア発想の素材となる感性の仕入れをしに行く、ということをしています。一年間に3度の渡航、合計6か国を回ったのは、43年の人生でも初めての出来事でした。一年間に3度行くと、三度目は「外国に行く、ということの新鮮味」ははなからないのですぐにその国の風土や文化を素直に見ることが出来ました。私としては特例づくしとなる渡航となったこの香港渡航では、得たものは公開しがたいものが多いのですが、過去にない水準で、心に残る、感性の仕入れができました。
◎京都大学のエッジプログラム「GTEP」で、アイデア創出とチームアップを二日間で担当しました。ほぼ全員がアイデアとチームリーダとしての希望を持っている、という、創造ワークとしてはすごく異例な水準の主体的メンバーの場です。チームアップに向けて、大量のブレストと相互刺激のワークを織り交ぜて実践してきました。このプログラムは長く続くので、彼らの創出する成果はずっと先ですが楽しみです。
◎錦秋のまさに始まらんとする京都、(宿代が泣けるほど高い!)にいましたので、早朝の清水寺にも上り、清水の舞台にだれ一人いない、静寂の朝の京都と染まり始めの一面の紅葉を見てきました。粛然としたひりっとひえた朝の空気の中、1時間考え事をして過ごして、ふと気づくと、もう黒山の人だかりでした。京都の神社仏閣を見てなら、早朝に限る、と思いました。
◎そのほか、二社合同ワークショップの新しい案件が、浮上してきたリ、ファッション関係の企業さんでの社内アイデアソンの打合せがはじまったり、行政機関での教育プログラムへの参画の打合せがはじまったり、と来年に向けての仕込み仕事も、宮城に帰ったとたん、始まりまして、旅の報告もする間もなく、日々来年のことを考えて過ごしていました。
◎来年の3月14日(アイデアプラントの一番最初の製品を販売した日が、2007年の3月14日で、あれから10周年記念)に、その前後を含め、アイデアプラントの新機軸の一つとなる製品を、上市しようと、開発・販売チームで打合せをスタートしました。もしうまくいれば、一か月間に、3つの新製品をリリースする、という運びになりそうです。アイデアの道具、なんですが、猫、をモチーフにしたようなものも、出る予定です。
そんな感じで、動いている11月でした。
この後、個別のことを、このブログから報告していきます。