”人生で最も重要なことは、プラスのものをうまく使いこなすことではない。
それは馬鹿にでもできる。
本当に重要なのはマイナスのものから利益を得ることだ。
それには頭がいる。
それが知恵のある者と愚か者とを分ける。”
デール・カーネギー
『原題:How To Stop Worrying And Start Living(邦題:悩まずに進め)』
この文章のくだりでは、こんなことが語られています。
ある時、がらがら蛇ばかりの使いようのない土地を所有してしまった人がいた。がっかりするかわりに、そこを使って、ガラガラヘビ農場(養蛇場、という意味だと思われます)を始めます。
そして、ガラガラヘビが医薬品企業に売れていきます。ガラガラヘビから薬ができるため。
最終的にその街は、ガラガラヘビの有名な観光地になっていき、地名にもなった、と。
プラスを高度に使い事も大変すばらしいと思いますが、それはさておき、重要なのはマイナスのものから利益を得ること、と言い切るあたり、気持ちいいです。(補足:正確には、この文章自体は、カーネギーが別の同時代の作家の言葉の引用として、用いていますが。)
マイナスが多くて使いようのない土地、欠点が多くて使いにくい素材、マイナス的要素を多く持つ組織、そうしたものをカバーして消し去る、かわりに、それをそのまま活かしてしまうことを、発想の視点としては、大事にしたいなぁと、アイデアの側に立つ私も思うのです。
余談です)
旅仕事の始まる前、急な仕事の増加で深夜仕事をして、いま、上がる寸前にこのブログを更新しています。
仕事というのは平均的にあらわれず、突発的にピークを迎えることが年に何度かあります。
それを何とかしよう、というのが、カバーする考え方ですが、そのまま活かすことで何か利益を得ることができないか、利益といっても貨幣的なものだけでなく、そのほかの何か、、、例えば、『突発的に仕事のピークが出現した時の処方箋』をメモしておいて、ある程度たまったら、それを編集して、一つの本にしてみる、とか。あるいは、例えば、『忙しい時に限って湧く、発想』がありますが、それをメモしておいて、アイデアストックを充実させる、というももありそうです。
忙しくなくなるようにする、のではない。
忙しいままであることを受け止め、そこから何か有益なものを引き出すせるはずだ。
そんなことを考えつつ、今日は、帰路を行こうと思います。