今年3月に、アイデアプラントの製品上市10年を迎え、新シリーズ「IDEA WORK stationary」を、3カ月連続でリリースしてきました。
この度、それら3つをセットにした「3点セット」を、出しました。
セットはこの3つで構成されています。
使いみちはそれぞれあります。
1)猫(neko note)は、一人で深い考えを引き出すのに使えます。そして、そのあと集団で共有し、概念要素を統合・構造化していくことができます。
学校や研修機関では、意見出しやアイデア出しの導入パートに、よくマインドマップや放射状のメモを用いますが、そのハードルを大幅に下げることが出来きます。
(初心者向けです)
2)よも(Yomo)は、ポストイットを大量に使うチームのための道具です。ポストイットをテーブル上ですいすい並べかえたり、ポストイットにコメントをつけたい時に便利な「ポストイットの台紙」です。
ポストイットより二回り大きい正方形の紙で、四方に穴が開いています。
会議終了後のポストイット内容のスキャンやストックも簡単にできます。
(ポストイット・ヘビーユーザ向けです)
3)ロク(Roku+Core)は、アイデアスケッチから本質を抜き出し、別のアイデアへ発展させていく作業を、促進する紙片セットです。
成人男性の手のひらを拡げたぐらいの大きさの六角形の紙と、こぶし大の丸い紙で構成されています。
六角形の紙に、アイデアスケッチを描きます。その周囲の穴に、丸い紙を差し込み、アイデアのエッセンスを書きます。そしてそのエッセンスから新しいアイデアへと再発展させたものを別の六角形の紙に書きます。こうして、アイデアPivotを自然に行っていけます。
六角形の紙に、アイデアスケッチを描きます。その周囲の穴に、丸い紙を差し込み、アイデアのエッセンスを書きます。そしてそのエッセンスから新しいアイデアへと再発展させたものを別の六角形の紙に書きます。こうして、アイデアPivotを自然に行っていけます。
(クリエイティブ能力が仕事の中核にあるような人向けの道具です)
これらは、どれも、「特殊なフォルムと構造を持ったメモ用紙」です。それが、アイデアワークの中のちょっとした不満を解消し仕事を捗らせます。
アイデアプラント代表として、色んな地域のいろんな企業・学校で、大量のブレストに立ち会い、人々が「わずかに感じている見えにくい不満」が共通してあることに気づきました。
ブレインストーミングを(あるいは、意見出し、アイデア出し、クリエイティブなチームの思考作業を)もっと良い体験にする道具が出来ないだろうか、と、思ってきました。
それらをデザイン、試作、試用、と繰り返して来て、収斂したのが、この3つの道具でした。
私の本音の中ではこれらは「クリエイティブ消耗品」(=クリエイティブワークの中で使用され捗らせたら、使った分だけすり減っていくもの)というものです。クリエイティブな仕事をする人々のための特殊な消耗品として創造作業の捗りに貢献できましたらば、幸甚です。
→3点セットのオンラインショップ・ページ (法人向け)
(書類対応や振り込み対応が可能です)
(書類対応や振り込み対応が可能です)
→3点セットのAmazonページ(個人向け)
(すぐ出荷されます)
(すぐ出荷されます)
(余談です)
悩ましいところですが、特殊加工の少量生産のメモ紙は、製造原価が高くつきます。自分自身もユーザであるので、原価の高さは痛いのですが、ものすごく大量生産して原価を文具レベルに下げることは、持続可能な事業という意味ではリスクが伴いますし、その在庫がはけるまで次のアイデア支援道具の開発に踏み出せなくなります。
ですので、持続可能な事業範囲での生産数量にして、かなりニッチに向けた製品として世に出しました。
これまで、neko noteのような、連結と分岐という機能を有するメモ紙を考案した人がいないわけがなく、それを考案した先人たちも、デザインを突き詰めて製造してみようとして、「すげー高いんだ、こういうデザインの製造費って・・・」というところに辿り着いていたんじゃないか、と思います。
私はアイデア創出支援、という仕事柄、その道具があると、めちゃくちゃワークが楽になる、という特殊事情があり、「ユーザが世の中に、N=1(=私)、しかいなくてもいいや。作ろう」という意思決定になりました。
実際に販売可能レベルなコストの生産数量(でも、企業体力的にリスクとならない生産数量)で発売に至ったのが、このシリーズなので、一般の文具に比べたらべらぼうに高いのですが、そんな背景で産み落としたツール群です。
実際に販売可能レベルなコストの生産数量(でも、企業体力的にリスクとならない生産数量)で発売に至ったのが、このシリーズなので、一般の文具に比べたらべらぼうに高いのですが、そんな背景で産み落としたツール群です。
いざ出してみて、使ってもらうと、驚くような量のリピートをしてくださるある種の専門家の方もおられたりして、現実というのは予想だけでは推し量れないものだなぁと、思っています。
そうして、皆さんが買ってくださるものからの収益は、さらに次の「アイデア創出支援ツール」を開発するための貴重な原資として、大切に使わせていただいています。
新シリーズが出そろったところですが、(代表兼)開発責任者の私の方では既に次のツールの考案や試用に取り組んでいます。大量のアイデアと試作の中から、わずかのモノだけが、こうして日の目をみますが、そういうものを生み出すために、大量の試行錯誤を、今日も続けています。
(以上、作り手の開発余話でした。)
(以上、作り手の開発余話でした。)