わいわいアイデアを言い合うようなワークショップの際の導入遊びにちょうどいい、5分でブレストの原体験を作るカードセットを、今月、出します。
この道具の初期のユーザは、石井のワークショップに参加したことがある方がほとんどかと思いますので、一般向けの言葉ではなく、知り合い向けの言葉で、商品内容を紹介します。
この道具の初期のユーザは、石井のワークショップに参加したことがある方がほとんどかと思いますので、一般向けの言葉ではなく、知り合い向けの言葉で、商品内容を紹介します。
アイデアプラントは(≒石井は)、各種のアイデア・ワークショップ(や、アイデアソンや、創造研修)を提供していますが、その冒頭で、ブレストの準備運動として「Brainstorming Cards」のワークを良く行います。4色のカードセットを各自がもち、発想のお題を選択したら、たくさんアイデアを出して5分の間にできるだけ手元のカードを減らしていく、グループ対抗のゲームです。
従来はそれを「ワークショップ専用品≒一般販売なし品」として、ファシリテータの私だけが、使っていました。
受講した方が社内で同じようにワークショップをしたいのですが、という相談を時々もらっていました。従来はこのカードセットは、製品ページにはありませんでした。そういう相談の時には、オンラインショップの店長を紹介して、依頼があった時限定の販売、というスタイルを取っていました。
(その理由は、「カードだけを販売する」状態だったためです。詳しく言えば、使い方説明書、お題リスト、パッケージ、という、「知識系ゲームの価値の主要部分である”マニュアル”」部分がなく、ただカードセットだけを提供する、というワークショップでの石井のニーズにこたえた部分だけの物体でした。ですので、スライドを使ってファシリテーションを自分でする、という人以外には、買っても使い方がわからないマテリアルだったわけです。)
今年は、アイデアプラント製品上市10周年、ということで、春先に3カ月連続製品リリースもしましたが、「Brainstorming Card」も、きちんと一般販売が可能な商品として、ラインナップに乗せたい、と思いました。
そんな風にして、ネットで(amazonとアイデアプラント・オンラインショップで)前提知識のない人が買っても成り立つように、使い方説明書やパッケージも制作し、商品化の運びとなりました。
グループ対抗のゲームですので、製品の最小単位は「8人(4人チームが2つ)」として、内容量を決めました。
平たく言えば、「8人分」が入っています。
ですので、たとえば、ワークショップの際に、24人で使いたい、という場合は、4人チームが6つできますので、この製品パッケージでいうと3つ(=24人分)になります。
(なお、20人=4人×5チームでも、3つになります。こういう場合は、対象単位を「4人分」にしてほしい、というのがユーザの心情だとおもうのですが、4人分で商品にしてしまうと、最小単位を買ったときに、それだけではゲームが成り立たない、という商品になってしまうため、苦しいですが、8人分を最小単位にしています。
ですので、何人のワークショップなら、何セット必要かを、早見表で示しますと、以下です。
◎1人〜8人=1セット (ただし、グループ対抗ゲームゆえ、最小でも、2人vs2人形式として「4人」は必要です。)
◎9人〜16人=2セット
◎9人〜16人=2セット
◎17人〜24人=3セット
◎25人〜32人=4セット
◎33人〜40人=5セット
◎41人〜48人=6セット
◎41人〜48人=6セット
◎49人〜56人=7セット
◎57人〜64人=8セット
となります。
◎57人〜64人=8セット
となります。
(国内のワークショップを見ていると、だいたい、多くても60人ぐらいのことが多いかと。もちろんもっと大きくても大丈夫です。例えば、80名なら10セット、といった具合に、8人ごとに1セット要る、と捉えていただければ結構です。
なお、人数が4の倍数でない時はどうするか?について、記しておきます。(細かい話なので、マニュアルにはないのですが)
たとえば、メンバーが13名だった場合。
微妙に、4の倍数でないのでチームが組みにくいですが、そのあともワークショップが行わることを考えると、
■ 4人、3人、3人、3人(=4島構成)
なお、人数が4の倍数でない時はどうするか?について、記しておきます。(細かい話なので、マニュアルにはないのですが)
たとえば、メンバーが13名だった場合。
微妙に、4の倍数でないのでチームが組みにくいですが、そのあともワークショップが行わることを考えると、
■ 4人、3人、3人、3人(=4島構成)
もしくは
■ 4人、4人、5人(=3島構成)
になることが多いと思います。
■ 4人、4人、5人(=3島構成)
になることが多いと思います。
前者の場合は、3人の島に対しては、『カードは4人分を配り、誰も受け取らない4セット目を「早く使い切った人が使う」というルール』にして、各チームの初期のカード総数数を16枚にそろえます。
(さもないと、人数の多い島が、カード保有枚数が多くなり、ゲーム上圧倒的に有利になってしまいます。)
後者の場合は、4人島の所に、1セット余分においておいて、自分のを早く使い切った人がそれを使う、ということにして、総数をそろえるようにします。
(さもないと、人数の多い島が、カード保有枚数が多くなり、ゲーム上圧倒的に有利になってしまいます。)
後者の場合は、4人島の所に、1セット余分においておいて、自分のを早く使い切った人がそれを使う、ということにして、総数をそろえるようにします。
このカードをやることの効果は、参加された方には体感的にわかると思いますが、言葉でいうならば「とっぴな意見も出し合ったり、人のアイデアの良いところを見つけたり、便乗したり、駄案でもいいからたくさん出したり、という”創造的な話し合いのムードをチームが原体験できる”」所にあります。
もちろん、万人が必ずそうなる、というほどの完璧な効果があるとは言えません。
このツールへのアンケート結果を見ていると、”アイデアをわいわいと言いやすくなる”という感想が多いですが、”発想の制限があって自由に言いにくい”、という感想や、”すぐ終わってしまった”という感想もあります。
創造的な人には、物足りない。
このツールへのアンケート結果を見ていると、”アイデアをわいわいと言いやすくなる”という感想が多いですが、”発想の制限があって自由に言いにくい”、という感想や、”すぐ終わってしまった”という感想もあります。
創造的な人には、物足りない。
平均的な人には、適度な感じ。
そういう感触の道具だと、開発者兼ファシリテータとしては思います。
この道具は、もともと私が欲しい道具を作っていってたどり着いたものです。
この道具は、もともと私が欲しい道具を作っていってたどり着いたものです。
”5分で、各チームに創造的に話し合う土壌を作ることだけに特化したもの”を、作ろう、と。
その意味では、狙い通りのツールではあります。
クリエイティブな資質が非常に高く発露している人の集団であれば、このツールでの導入はしない(=要らない)です。
そうではなく、
創造的な資質も持っている人たちだけれど、普段は、そうしたものを発露させて仕事をしているかといえば、いろんなことがあってそうはできていない、そんな人たちのためにーー、という見立てで、場に投入しています。
以上、プレスリリース紙面や、アイデアプラントの公式ページでは書けないような、知人向けの石井語り、を長く書きました。
もし、ご自身がファシリテータをすることがあり、どうもブレスト系のパートで、場の創造的な呼応がなかなか引き出せないな、という時には、そのために石井が作った道具があったな、と思い出してもらえましたらば幸甚です。
- プレスリリースは こちら
- 公式サイトのページは こちら
最後に、商品写真を載せておきます。