2018年の第一四半期は、公開のワークショップ・講義がほとんどありませんで、活動報告をあまり書けないでいます。
(毎年、この時期は、各社さんの企業さんの緊急のイノベーションプロジェクトが多く、守秘義務のある仕事ばかりをしています。)
その中で、1件だけ、公開のものがあります。かなり本気の参加者向けのものです、ご興味があればご検討ください。
※本件は中止となりました。
お申込みいただいていた方々には、大変申し訳ありません。お詫び申し上げます。(追記:3月7日)
概要:
◎3月の末、土日の二日間、
◎新橋にて
◎企業内で創造的な取り組みをする人に向けて
◎各種のブレインストーミング技法や創造的的な発散・収束を
◎実践で学習し、時々、創造工学的な背景を踏まえてレクチャします。
主催は、クリエイティブ教育を行うNPO法人「アイデア創発コミュニティ推進機構」(通称iCON)です。私も創設時から理事をしています。
詳細 http://i-con.or.jp/event/if.html にあります。
かいつまんで紹介しますと、次の通りです。
◎一日目は、「アイデアソン」スタイルの活動を実践しながら、そのポイントを学びます。(創造的な組織風土を醸成したい組織にも向けて。)
◎二日目は、「イノベーション・プロジェクト」で必要な「発想〜素描〜強化」ワークを実践しながら学びます。
補足1(今後の見通し)
この講座は、正式には「アイデアワークショップデザイン講座」といいます。今回で第6期です。
その前身の講座「アイデア創発ファシリテータ―養成講座」は10期まで行いました。
両方は、基本思想を共有したつくりになっています。
今回の実施が、「アイデアワークショップデザイン講座」、としての実施の最後になるかもしれません。
以前の「アイデア創発ファシリテータ―養成講座」は、二日間みっちり実践で、二日目は受講者さんによるファシリテーションをする、というハードな構成でした。その内容と現在の内容を、融合し、また別のエッセンスも入れた形で実施をしようか、と検討しているからです。
もし、現在の構成が受講したい、という方がいらしたら、ぜひ今回受講をご検討ください。(あるいは、今回受講はできないけれど、もう少しそのままやってほしい、というご要望があれば加味しますので、事務局か私にご連絡ください。)
補足2(受講者さんの実践)
この講座を丸2日間、受講された方は、その後、組織内でファシリテーションを行う方が多くいらっしゃいます。
そういう方から頂戴先週頂戴したメールを、ご本人の了解を得て以下に紹介します。
(内部情報に配慮して、固有情報は記号化処理しています。とある教育機関の先生をなさっている方、です。)
(内部情報に配慮して、固有情報は記号化処理しています。とある教育機関の先生をなさっている方、です。)
石井先生
お世話になっております。
先生が背中をおして下さり自信を持って取り組むことができたように思います。
先週から今週にかけて100分授業で合計4回(**人位×2、**人位×2)
取り組みました。人数の多い方が盛り上がりますがエネルギーもいります。
思ったより学生達の反応がよく、
“*大生活で楽しいこと”は想像もできない意見がたくさん出て来て
学生達の学校生活の状況や考えが垣間見れるよい機会になりました。
ブレインライティングで行いましたが、
案がおもいつかなくなるとグループでしゃべってしまう学生もおり、
注意しながら進めました。
盛り上がっているのはあまり阻止しないでもよいようにも思いましたが、
アイデアの質は下がりますね。
石井先生からのご提案通り、***という想定で**企画をさせました。
“*大生活で楽しいこと”と、目的の**企画があまりつながりません
でしたし正しいブレストにもっていくことが難しく、深いアイデア創発
にはなかなかならず突飛なアイデアはあまり出ていないように思いますが、
それぞれ熱心に取り組んでおりましたし、ハイライト法で友達のアイデア
スケッチを見てまわ場面などはとても盛り上がっておりました。
仲間のアイデアに関心する学生達の声がたくさんありました。
アイデアレビューも効果的でした。
学生に自信をつけさせるという意味でも改めてよい手段だと思います。
一部広報課が見に来て採用したいアイデアが複数あると評価しておりました。
ブレストの方法ですが、PPGブレストをすると、自由度の高い学生で
あることとファシリが下手なのかもしれませんが、グループでのブレスト
に移行してしまうのでPPGになりにくい傾向がありました。
またグループの方がアイデアが出ているような気もします。
後半はゼブラブレストで進めてその方が合っているように思いました。
ブレストが楽しいおしゃべり、みたいになっておりました。
報告がまとまっておらず申し訳ありません。
先ずは御礼のご報告をと思いメールさせて頂きました。
研修からご指導頂いた先生のお陰で取り組み始めることができております。
アイデア創発、改めてよいツールだと感じました。
今後も少しづつ取り入れていきたいと思っております。
引き続きご指導のほどよろしくお願い致します。
ありがとうございました。
この方は、ベースとして教育者としての高いスキルと人間的な魅力が高い方ですので、講座で学習した内容をかなり高いレベルで実践されています。
また、「うまくいかなかった部分」も記されています。そこも修正なしに公開しました。
現場に即した形でアレンジし、そしてうまくいかないことにも気づいて、今後の軌道修正を図ろうとされています。
アイデアの講座では、極力、「できること(メソッド)」「できないこと(それには限界があること)」を含めてお話ししています。
ワークショップを通じて創造していくには、失敗を評価し改良する力が大事だと思うからです。
皆が皆、最初からそこまで大規模に、本格的な実施ができるわけではありませんが、規模の大小はあれど、実施後にいただくメールは、創造的努力の跡が見られます。
そうした方々が、創造技法について最初に教育を受ける機会が、この講座かもしれない。であれば、石井に提供できることは、出し惜しみなく、全力でたくさん、わかりやすく提供したい、と思って望んでいます。
最後に
私は、アンケートや感想を、公けに乗せたり、PR要素として使うことが得意ではないので、普段はほとんどしません。今回は、上記の方の声を掲載させてもらいましたが、たぶん、今後もあまりしないんじゃないか、と思います。
ただ、「アイデアWSデザイン講座」としては、多分今回が最後の実施になるんじゃないかと思いますので、受講を迷っておられる方がいらしたら、ぜひご検討いただきたいともって掲載しました。
二日間の時間、そして、NPO法人の主催講座としてはそこそこ値段がはる講座ですが、貴重な時間とお金を投資した分、多くの得るものがあった、と言ってもらえるように、全力で講義します。
今までお会いした方も、(もしかしたら『アイデアスイッチ』の読者の方や、『ブレスター』などのユーザの方で)今までお会いしたことない方も、ご興味があれば、ぜひご検討ください。
ご縁があれば、お会いできるのを楽しみにしています。
石井力重