京都精華大学での授業を今年も行います。「アイデアスイッチのつくりかた」。
今年は、座組がスペシャルで、「ストーリーマンガコース」と「アニメ」の合同授業として、実施します。
スライドを掲載します。
補足:
さそうあきら先生の授業枠(マンガ)、数井浩子先生の授業枠(アニメ)を、この時だけくっつけ、90人規模でのワークショップ型授業。
アニメとマンガは、一般の人から見れば似た業界に見えるかもしれませんが、仕事は大きく違います。
当然、学習する内容も違います。
学生さんの雰囲気も、マンガとアニメでかなり違います。「孤独な営み」と「組織でしていく仕事」の違い、といいますか。
Infomation
場所:
京都精華大学 対峰館(タイホウカン) T-109教室
日時:
4月10日 13:00〜14:50 および 15:00〜16:10
(3時限の終了時刻が特殊です)
授業名:
授業名:
アイデアスイッチのつくりかた
(ストリーマンガコース)
(アニメーション演出論)
((すごく私的な、余話))
この授業は、ゲスト講師としては、異例なほど長く続いてきました。
昨年の授業の際に、さそうさんが「この授業も、もう10年以上、」と発言されていて、どうだったかな、と僕は思ってあいまいな返答をしました。
実は僕は、2011年の大震災で、PCデータをバックアップも含めて大幅に失っていまして、震災を乗り切る強烈な体験はそれ以前の記憶をぼんやりとさせていて、2011以前の情報は、かなり薄くなっていました。
そこで、ググってみると、今から10年前、ITmediaの記事がありました。
この授業を取り上げてくれていました。
本質はそのままですが、コンテンツはほとんど原型をとどめていませんね。
10年、同じ講義を、内容を変えながら伝えてきて、学生さんたちの創造的な能力の発露に、少しでも貢献できたならば幸甚です。−−という思いは、今も変わりません。
良い読後感を残す。−−それだけが、良いマンガじゃないことは今はもう重々承知していますが、それでも、マンガで育ってきた世代としては思うんです。
マンガが描き出すものにある時触れて、人生に影響をうけた。
苦しい時に主人公の言葉に背中を押してもらった。
そういうことができる力が、マンガにはある。
漫画家でもない僕が、マンガの学生さんたちに語れるのは、創造技法の漫画領域への適用、それだけです。
でも、マンガの持つ力を信じる一人として、未来の偉大な漫画家さんに、それを全力で提供したい。
毎年、そうおもって、授業に臨んでいます。