4月10日。京都の北にある芸術系の大学、京都精華大学にて、アイデアの講義をしました。
その様子が、アニメション学科の公式ブログに紹介されています。
内容を引用させてもらいます。
石井力重 様はIDEA PLANT(アイデアプラント)の代表であり、「アイデア発想を支援するツール」の作家として多様なアイデア発想ツールを開発されています。
また、全国各地の企業、大学、公的機関等で、多様なアイデアワークショップを実施されています。海外でも実施されており、大変幅広く活躍されています。
【IDEA PLANT】 http://ideaplant.jp/
【石井力重 様 プロフィール】http://ishiirikie.blogspot.jp/
前を向いて話を聞く時間とグループワークの時間との切り替えが素晴らしく、学生たちも集中しながら講義を受けていました。
また、グループワーク中には必ず音楽がかかっており、話しやすい環境のつくりかたも勉強になったのではないかと思います。
制作だけに限らず日常生活にも取り入れたい発想力をぐんぐん伸ばしていきましょう!
石井様、今回ゲスト講師としてご来校いただき、誠にありがとうございました!
助手 R
(引用ここまで)
この講義の資料は、ブログの少し前のところに、あります。こちら
<<長い余談。創造をめぐる談義の夜>>
京都精華大学での授業、11年目になりました。(多分。あるいはもう少し長いかもしれません。)
漫画の学生さん向けを長く続きました。
昨年から、アニメの学生さんに向けた授業も展開。
今年は、アニメとマンガの授業を合同授業という形式でやりました。
実習を伴う授業としては、これはかなり珍しい形式だそうです。
そしてこの授業には、
一回目から恒例の夜、があります。
ゲスト講師の私を招待してくださるプロパーの先生方(現役の漫画家、プロのアニメーター、アニメ監督、芸術家)との、創造をめぐる談義の宴席です。
(四条烏丸の居酒屋にて。フラッシュがまぶしいの図)
ここにいる人たちが手がけた作品。
らんま1/2、アシベ、ケロロ軍曹、Zガンダム、ボトムズ、この世界の片隅に、神童、マエストロ、など。(記憶しているものだけですが)
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今年の聞いた話では、「若くして売れた場合、引き出しが作れない」問題が、興味深く。
では、引き出しはどうやって増やすのか。
酔っ払いつつ、話はあちこち行くのでどういう結論でもないわけですが、狭い体験だけをしていてはダメだ、というのは、やはり確かなようで。
あと興味深く聞いたのが、アシスタントを長くやると自分の絵が消える現象。
先生の線を描く。それに熟達して行くと、自分の作風に混ざるんだろうとおもいますが、混ざる色が強ければ、その色になるんかなと。
創造する人々とのこの宴席も今年で11年目。11回目。それが次の年の”漫画のアイデア”の授業づくりのヒントになります。
漫画、アニメを生み出していく人たちに、創造工学的なエッセンスを、いろんな形で提供できるように、来年も、全力で取り組みます。