SDGs(エス・ディー・ジーズ)の理解を深める話しとは方向性の違う、アイコンの要素に注目して分類してみた、という話を書きます。
17個のアイコンに描かれているものには、36個の要素がありました。単純な要素です。
しかも重複して登場するものはたった3つだけ。後は全部違う要素でした。
ちなみに、2度登場するアイコンは「矢印」「イコール」、そして、「鳥」の3つです。
大分類は「記号、物、生物、巨大要素」の4つです。
小分類の初めの3つ「抽象記号・具体記号・抽象物」は、国によっては理解しにくいかもしれませんが、後の6つ「具体物・生き物・人体・人・建物・環境地球」は絵を見て言わんとする要素が分かります。
分類法は石井の観点であり、かつ絵の具体レベルによっては別の分類に入れるべきものもあり、必ずしもこれが正しい分類とは言えないかもしれません。ですが、大まかに描かれているものの目安にはなるかもしれません。
逆に「あぁ、これは描かれていないんだ」と気づいたこともあります。
・紙幣やコインは登場しません。
・時計も登場しません。
・インターネット、PC、スマホも登場しません。
・富を表しそうな要素もほぼ※登場しません。
・悲しみ、劣勢、という要素もほぼ※登場しません。
(※抽象記号の右肩上がり、あたりには、その要素は幾分ありますが。)
このチョイスを見ていて、「サザエさん」が浮かびます。時間を越えて成り立ちそうなものが描かれてるあの世界。昭和の前半にあったもので現在の世界が描かれいる。スマホも携帯電話も一切出てこないあの日常。
世界中の国の生活を見比べると、先進国の時間を巻き戻したある時代が現代の日常である国もあり、何十年かの時代の前後に位置している人々の共通理解を生む世界観だなぁと。
以上、今回はSDGsの記述を理解することとは、違う観点の話を書きました。
**余談**
このことから思い浮かぶ、雑記メモ。
サステナブルを話し合うグループワークでは、この36個のアイコンのスタンプを用意したらどうかなぁ、と。
アイデアの原形は、昔コクヨの製品です。『続きの国の物語』的な、スタンプ&巨大未完地図の絵本があり、そこにも「鳥」「木」が入っていました。あれをもっと拡充したら、サステナブルなビジネス形態のディスカッション時に、模造紙に構想がどんどん描けそうでいいかなぁと。そして、押したスタンプから逆算して、SDGsのどれをかなえるアイデアなのかを、把握するきっかけにもなりそうです。36要素のほとんどは、複数のアイコンに登場しないので可能性がありそうです。
スタンプの代わりに、要素の描かれたポストイット、あるいは、要素の印刷された丸シール、というのでもよさそうです。
補足:
SDGsをバズワード的に、消費してしまうのは、間違っています。
でも、多くの人が本質を理解していくために、いろんな創造的な工夫が出てくるべきだろうとも思います。
ツールも、もっといろいろ出てきてもいいと思うのです。
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