”C.U.T.”(無関係なものを組み合わせる、発想トレーニング)
BBDO出身の院生同期に、昔教えてもらった想像訓練です。
バスを待つ5分とか、温泉とか、道具無しに、無限にできます。
━ 例 ━━━━━━━━━━
目の前に「石鹸」。
↓
無関係は「鉛筆、かな?」。
↓
で、組合せる。
「ペンシル型石鹸、筆跡が香る鉛筆、とか」
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これは「名称のある技法」ではないのですが、創造的なコミュニティーでは比較的、手軽なトレーニングとしてやっている人がいる方法です。春の部門移動で、創造系の業務を持った方は、ぜひ、月曜日の朝の電車にのったら、思い出してください。
想像する脳の部位があったかくなります。
(※想像力は、狭い所に局在する機能ではないので”部位”といっても、概念的な意味ですが。)
<<補足(黒抜きの部分)>>
『創造的認知』に出てくる実験データがあります。ある単純な数種のパーツを用意し、そこからランダムに3個を抜き取り、組み合わて、なにか役に立つものを考案してもらう、という実験です。
組み合わせやすいセットをもらった群と、組み合わせにくいセットをもらった群では、その結果がより創造的な得点をとったのは、「組み合わせにくいセットをもらった群」でした。
平たく言えば、”意外な要素の組み合わせは、より創造的な所産を生み出す”
という結果です。
上述の技法は、その実験事実を元に、非常に有用です。
(かつ、さらに蛇足ですが、ステップ1の「無関係なものを、思い起こすこと」も、頭の働きを良くします。小学生などはすぐに無関係な要素を言うことができるものですが、大人になるほど、パッと出てきません。無関係なことを想起する行為も含んでいる点もあり、実によくできているいます。)