45歳の10月、出張先での講演の直前に、腰痛に見舞われました。
昔から腰痛もちしたのでこれも数日で治るものとおもっていました。
昔から腰痛もちしたのでこれも数日で治るものとおもっていました。
しかし違っていました。
ひどい腰痛になって、300日の回復の時間経て、ようやく依然と同じレベルになりました(※重い物は持ち上げず、常に腰の負荷のないきれいな姿勢でいるならば、という条件のものとで、ですが。)
自分の今後に役立てるために、その変遷を整理してみました。
回復過程を、フェイスブックの日々の記述から拾って、痛みの程度を主観尺度で、数値化しました。
以下のグラフのようになりました。(クリックで拡大)
<<サマリ>>
グラフはかなりきれいに下降曲線をたどります。
およその傾向は「100日ごとに1/3になる」感じです。
100日目の数値は31。
200日目の数値は10。
300日目の数値は3。
<<腰痛発生の当日と前後一日>>
発生当日(10/5)は講演の直前でした。
痛いなっ、と思ったものの講演をしないわけにはいかず、痛みを我慢しつつ動き回り講演をして、夜中まで宴席に。
翌日(一日目とカウント)、朝起きると、痛みはひどくなっていて、カバンを引っ張って飛行機に乗り、仙台に戻る頃には、上半身の重さを何かに預けないと、痛みでカタカタ震えるような状態に。ここを「100」としました。
(発生時は「50」ぐらいでした。初動を間違えてなければ、50からの回復で済んだかもしれません。)
また、講演の前日は、飛行機移動と長時間打ち合わせがあり、腰に大きな負担をかけていて、痛みもそこそこありました。数値「10」ぐらい。
なお、昔から腰痛もちで、常に軽度の痛みがありました。数値で言うと「5」程度。なので、腰痛前日の痛み「10」は、そこそこ危険な水準にあったのだと思います。
<<正直なところ・・・>>
今だから正直に書きますが、最初の1〜2ヵ月は、絶望・諦観、という気持ちがありました。
腰の痛みで何も持てず、一日のほとんどの時間をベッドの上で過ごす。
寝ていても痛い。くしゃみをすると悶絶。
起き上がる時は激痛で歯を食いしばる。
風呂トイレ食事も最短時間で済ませたい。
そんな時期でした。
そして、その間にも出張して講義&ファシリテーションをしています。
できる限り演台から動かず、しがみついて、声もあまり大きく出せず、よろよろでも、とにかく登壇していたと思います。
この時期のグラフは、下降曲線を頻繁に外れた点があります。
出張するたびに、大幅に悪化してしまう、という感じでした。
まだ、杖もコルセットもないまま、登壇していました。
80日を過ぎたあたりからは、道具体制もでき、きれいに下がっていきます。
<<アイテム>>
回復の過程で、アイテムも様々に入手していきます。
最初から全部もっていれば、回復は早かったかもしれません。
実際には、心理ハードルがあって、さっさと使うことも難しいのですが。
その辺も含め、綴ってみます。
==杖==
「自分は、杖がいるほど腰が悪い」ということを認められず、杖なしで最も痛い時期を過ごしています。
一カ月たち、杖を突くことを、受け入れます。
杖を買うまではどこで売っているのかわからず、もたもたしていたのですが、旅道具を買っていたモンベルショップに軽量で機能性の高い杖があるとわかり、購入。
それ以降、買い替えながら、310日目まで、毎日使いました。
※なお、つき始めて5,6カ月のあたりに、肩が痛くなり水平よりも上がらなくなりました。50肩だという診断に。
今は、つき方の改善対処をして軽減されました。
杖を初めて常用すると、数カ月もすると肩を痛める、というのはやってみて初めて分かりました。
==コルセット==
整形外科に行っても、腰痛は治らなかった過去があり、今回診察を受けたのは60日目でした。そこでコルセットも入手。それでかなり楽になります。(シップと塗り薬も2か月ほど使いました。)
コルセットを一度つけると外せなくなる。
というのは腰痛の多い職場でよく聞く言葉ですが、そう思って敬遠していたのもあります。ですが、背に腹は代えられず。つけたら大幅に楽なんです。飛行機に乗るような長時間着座の日はコルセットはかなり良いです。
==スワニー(杖になるバッグ)==
旅行される高齢の方が駅や繁華街で押しているスワニー。このビジネスカバン版が、スターツコラボでちょうど出ていて、買いました。旅仕事の多い私は、キャリーバッグは書斎に大中小あわせて7つぐらいあり、機能性の追求もしてきました。その中で、スワニーにかえたのは、「腰が悪いのに、押して歩いても苦にならない」からです。
転がりの良さならフリークエンタ、軽量さならゼログラがあります。でも、ハンドルが重心の真上に来るように傾斜しているものはスワニーの他になく、また持ち手も広くて持ちやすいです。ほかのバッグはカバンをまっすぐ押すには幾分腰に負担がかかっていることに、今回気づきました。
キャリーからバッグを外せるので、ホテルで段ボールをフロントにもっていくときにも重宝します。
(できることなら、タイヤを、フリークエンタのものと換装できるといいのですが。また、178cmの私には、ハンドルがあと10センチ高い方がうれしいです。)
タイヤストッパーは電車の中で、かなり腰が楽です。それまでのカバンでは転がらないように手で押さえていたのですが、腰のねじれが起こりきつかったです。
==二本杖==
折りたたみのウォーキングポールを買いました。これだと、はや歩きの人と同じ速度で歩けます。滞在先の街や観光地を1キロ以上あるくなら、この杖があった方が、行動しやすいです。
==低周波治療器==
オムロンの4000円もしないようなものですが、かなりいいです。ある時ホテルの温泉で電気風呂にはいり、腰にビビビとやったら腰痛の鈍痛がおおきくへり、「あ、電気治療っていいんだ」と実感し、低周波治療器を買い求めました。前夜にこれをしておくと翌日の登壇がかなり楽に。
==スポンジクッション==
数カ月目で、持ち歩くように。列車の座席がよくない時に腰にクッションを入れ、骨盤を立てて、背骨をまっすぐにする場所にはさみます。それだけでだいぶ楽に。
以上が、回復の300日のアイテムでした。
<<他に特筆すること、2つ>>
腹筋と背筋を鍛える腰痛体操は、実際、重要です。
整形外科でもらえる冊子に詳しくはあります。
無理をしないような軽度なものです。
毎日やると徐々に腹筋背筋が付き、腰も楽になっていきました。
寒くなくても腰にホッカイロをつけておくのもよかったです。
特に座りっぱなしの日に、腰の落差が違います。
意外と、真夏の冷房の効きすぎる会議室なんかにも重宝します。