毎年、誕生日のブログだけは特別に、自分にむけて綴ります。
毎年恒例の一年の展望を数日にわたって、ずっと考えていました。
自分が一年間、してきたこと、感じたこと。世の中から求められて来たこと。
そんなことを振り返り、以下のようになりました。
46歳の展望は「未来の轍(のミツバチ)」です。
何となく知っている「轍(わだち)」という言葉は辞書によると「車の通ったあとに残る車輪の跡」とのこと。
ここでは文学的にゆるく使います。
「未開の場所も、複数行けば、轍ができる。」
私は、全国を回る日々の中で、多様な企業のイノベーション担当者さんたちとブレストします。
そこでは、未来の世界、業界の進んでいるベクトルに関する議論も出ます。
データの多くは、公知情報としてオープンになっているものです。
ただ、業界の肌感込みで話される分、もう少しリッチな情報です。
そうして、各業界、各領域の未来に関する「像」が、
私の中にたくさん降り積もります。
一つ一つは、ばらばらな未来イメージですが、意外な企業同士が、
未来のフィールドにおいて、同じ道を走ったりしています。
日々、イノベーション渡り鳥みたいな生活をしていると、
未来の戦略フィールド上に無数の「轍」が見えてきます。
そういうものが見えていくなかで、
最近、石井に求められる役割が増えたことに気づきました。
(従来は「創造研修」「アイデアワークショップの設計と実施」であったのに対し)
「ブレストメンバーとしての参加」
「社内新事業の審査員」
なども依頼されるようになりました。
各社・各人のベクトルが交差してできる「未来の轍」をたくさん知っていることが
提供価値の源泉の一つになっているようです。
この新しい役割は、
色んな業界を超えて飛び回り花粉を運ぶミツバチ、
なのだろうと思います。
また、学術の学会、海外の現地の視察、も、ミツバチ機能です。
未来の轍の花粉があちこちで混ざりあう、そんな流れが本格化する一年になる気がします。
すこし、俯瞰で見直します。
アイデアプラントはクリエイティブリーダーを助ける組織です。
「発想ツール開発」と「アイデアワークショップの設計」が基幹事業です。
「ミツバチ役」も新しい役目の一つであろう、考えています。
ただそれは、基幹事業を全力でやり続けることで可能になることなので、基幹事業に忠実に進み、花粉たる未来の轍も混ざり合うようにする。そういう姿勢でいることが肝要だと考えています。(そして、守秘は固く守ることが、まず必須の前提。)
以上、未来の轍(のミツバチ)、という妙な表現の一年展望でした。
追記:
昨年の45歳の展望・目標の『人生一度きり、仕事を楽しもう。』は、かなり達成できました。
今年は、140泊を超える各地への旅仕事。
無茶苦茶仕事して、それが、楽しく充実しています。
◎個人の姿勢として「まっとうを生きる」
◎「未来の正道を行く」=現在は否定される可能性を持ったコンセプトでも、長期的に見て最良なものを提供してゆこう。
という姿勢が、仕事を楽しむ要因になったようです。
この姿勢が今年の展望「未来の轍(のミツバチ)」につながっていきました。
追記2:
今年は、「2043年マップ」という石井独自のツールも、今回作りました。
生産期間45年間を9分割したものです。
今年は真ん中である5つ目の「5年」が始まる年でもあります。
「共創」(顧客のツクルを手伝う)フェーズとしています。
創るパートナとなれるように、知見の溜まる働き方を
もっと、していこうと思います。