2020年04月01日

創造的な一年が始まります(創業12年目を迎えました)

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今日41日は、アイデアプラントの創業記念日です。今日で12年目を迎えました。ひとえに皆様のおかげです。ありがとうございます。

2020年は、前例のない中で、多くの組織・人々が同時多発的に、つくりながら新しい道を進んでいくでしょう。五輪延期はさみしいですが、ある意味、静かな”世界イベント”の年です。
(巧妙な伝搬の仕方をする)ウイルスVS人類の知恵比べの一年。
創造的に、新しい選択肢を作り出していく人が各組織に必要になります。
クリエイティブ・リーダーを、アイデアプラントも全力で支援していきたいと思います。あなたがいなければ無かったはずのものを、皆で創りましょう。

202041
石井力重


<<余談>>

上記に至った考えをすこし、綴ります。

==20112020==

世界中がカオスと停滞に苦しむ中で12年目を迎えるとは、予想できませんでした。しかし振り返ると、2011年の大震災後の創業記念日も、混迷の中で迎えました。
  • 「建物」と「インフラ」が壊れた2011
  • 「医療」と「都市生活」が壊れた2020
違いは大きいですが、歴史は示します。いずれ日常は戻ります。
で、日常が、戻るには戻るんですが、単純に戻るものもあれば、「新しい日常」「新しい生活」「新しい経済」になることもあるでしょう。ナニカが変わる。

==出口は2年後==

新型コロナは、先の見えないトンネルだと、多くの人が言いますが、疫病の過去のパターンからみるに、妥当なシナリオは出口まで2年間かもしれません。
ワクチンの開発は18ヵ月〜。なので、2022年にワクチンの世界的浸透を経て集団免疫によって、日常が戻る。各国が回復し、終息宣言が出された時、世界は町中に花吹雪・紙吹雪をもって、「世界の春」を喜ぶ日はきっと来るでしょう。

==仮体制の1カ月から、再構築の1年へ==

この一年は、物事を全て新しくしていく一年になるでしょう。今はまだ2019年型の社会です。緊急の自粛要請で事務所を急遽占めるような突然のテレワークと、突発の休校で急場をしのぐ仮体制です。しかし、このままで1年は続けられないでしょう。

本格的に、この「外出しないで生きて・働いていく」体制に、変わるはずです。

仕事の諸要素(=会社の制度、仕事の受発注、契約の仕方、商習慣)。

これは大幅に、変えざるを得ないでしょう。書類が紙でしか受け付けられないのを、まず行政が変える。次いで大企業が変える。印鑑の代わりに、より複製しにくい電子捺印のようなものが確立していくでしょう。

想像してみるとが、重要な書類ほど、経営者層に回ってくるまで、実に多くの人が触っているわけで、手あかだらけの書類に触れることになり、り患するリスクにさらされます。この状態を経営者が良しとするでしょうか。(デンソーの捺印ロボを導入して、直接触らない、という解決策を取る可能性も少しはあるでしょうけれど。)

その流れは、波及し末端まで届きます。最終的にはレシートの電子発行まで浸透しそうです。なにせ、この1年、主な外出先は食料品、生活必需品になるでしょうから。そこでの、モノのやり取りを最小にしていくはずです。

冠婚葬祭、学校、医療。
この分野も、様々なものが、新しくなるでしょう。
まず急増する葬儀。私は先月に父を亡くしたのですが、喪主・施主として思うのは、オンライン葬儀参列テクノロジーが、早く普及してほしい、ということでした。高齢な参列者が新型肺炎にかかって亡くなったりしたら喪主としては故人に顔向けできませ。
結婚式も、当面延期といいつつ収束まで2年あったら、出産子育てのタイミングのある人は、延期し続けるのではたまらないでしょう。
学校も、オンラインが主流になります。私も教鞭をとる早稲田大学は511日以降の休校再延期はせず、オンラインに切り替えて実施するといち早く決定。LMS(学習マネジメントシステム)の本格的な利用が始まります。
医療が最も変えにくいところですが、崩壊するほどの事態になれば、最適化せざるを得ないでしょうし、医療関係者は聡明で志も高いので、きっと変わる。
2020年は、変革する(しかない)一年になる、はずです。多くの国民も、家にいながら社会に多様な貢献を必死にする一年になるでしょう。

==戻った後の世界==

コロナ終息宣言が出された時、2019年以前のスタイルには戻さないでしょう。
単純に2019年の状態に戻せば、人々は朝の満員電車で疲弊しながら、再び非効率的な、過剰な労働ですり減った人が月曜の朝に列車に飛び込む、そんな社会に逆戻りです。ネットには「また、コロナがくればいいのに」という匿名の声がたくさん上がる、そんな状態に戻りたくないですよね。(さらには、次の未知のウイルスの登場に備えて、都市型国家の脆弱性を回避した新しい社会モデルになるべきでしょう。)そんなわけで、以下のようなことが想像されます。
  • 商習慣のうち、実際は要らなかったものは全部なくなる。ICTに立脚し、現代的な商習慣に進む。
  • 2022年以降、通勤するのは、現場に行くしかない場合のみであり、そういう人は、空いている電車に乗れる。(オリンピックや万博のような時だけは、昔懐かしい満員電車を「体験できる」)
  • 都市に膨大な数の人を運ぶ輸送のエネルギ、極度に集中する都市人口を支えるホテルや飲食店、といったものを、もっと穏やかなスタイルにした社会生活をする。

==歴史のターニングポイントかも==

ひょっとすると、未来の人類の教科書にこの時代は乗るのかもしれません。

21世紀の初頭の地球は、資本主義の行き着いた結果、破綻に向かっていた。人類はSDGs17目標を達成するべく努力していた。皮肉にも行動様式を変える“無慈悲な荒療治”となったものは“COVID-19”であった。2020年の一年間で、人類の払った犠牲はあまりに甚大であった。」などと。

振り返ると、昔のペストで社会が変わった、とかは、歴史の教科書には載っていませんが、今回はある一点が違います。人類は、地球の維持が難しい水準になってからの初めての世界的パンデミックを経験しています。
我々は、2020年、歴史のターニングポイントにいたのだ、と、生き残り、この時代を振り返るのかもしれません。
個々人が創造に貢献する一年になる。
私の立ち位置からは、そんな風に思えて、冒頭のように書きました。

posted by 石井力重 at 15:23 | アイデアプラント 5th(2018-2020)



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