オンラインのツール(Zoomなど)は現在ずいぶんよくなっています。
オンラインでもアイデア発想法を体験中心に学ぶことが可能です。
今日は某プロジェクトチームにむけ、4.5時間のワークショップをオンラインで提供しました。
その事例について、紹介します。
現地は、6名。
今回は、全員が同じ部屋にいます。
衛生管理のエキスパートなので、現地会場は三密は回避してあります。
そこに、石井がオンラインで入る、という構成です。
(現地から見れば、講師だけが画面の向こうにいる、という状態)
テレビ会議ツールはZoomを使いました。
テレビ会議ツールはZoomを使いました。
===
0)準備編
◎まず、事前に、講義&ワークのパワポスライドを作りました。
◎それに、音声とマーカー機能を記録します。(リハーサル機能)
◎それを動画に吐き出します。そして、現地にあらかじめ送信しておきます。
1)講義編
◎それを動画に吐き出します。そして、現地にあらかじめ送信しておきます。
1)講義編
◎現地のPCで動画を立ち上げ、それをZoomの「画面共有」で共有してもらいます。
◎リモート制御権を、申請します。そうすると、こちら(便宜的に仙台側と表現します)に、現地PCのマウス操作権限をもらえます。
◎仙台側から、動画のGo/Stopを行い講義を見てもらいます。(この方式の利点は、回線不調時も現地では滑らかに動き、仙台側の動きが飛び飛びなるだけで済む点にあります。)
2)ワーク実践編
◎動画を止めて、状況に応じて添えたいコメントを述べます。
◎リモート制御権を、申請します。そうすると、こちら(便宜的に仙台側と表現します)に、現地PCのマウス操作権限をもらえます。
◎仙台側から、動画のGo/Stopを行い講義を見てもらいます。(この方式の利点は、回線不調時も現地では滑らかに動き、仙台側の動きが飛び飛びなるだけで済む点にあります。)
2)ワーク実践編
◎動画を止めて、状況に応じて添えたいコメントを述べます。
◎現地のメンバーに尋ねます。今からやるワークの内容について質問はありますか?と。そして不明点を解消していきます。
◎さらに、いきなり個人ワークをせずに、現地の人と、石井とで画面越しに、その技法を3分程度手短に、サンプル実演して見せ、「ああ、なるほど、そんな要領ね」と把握してもらいます。
◎さらに、いきなり個人ワークをせずに、現地の人と、石井とで画面越しに、その技法を3分程度手短に、サンプル実演して見せ、「ああ、なるほど、そんな要領ね」と把握してもらいます。
◎そして、画面共有を一度解いて、こちらから、Windowsアプリのタイマーを起動し、画面共有し、ワークをスタートさせます。
※机間巡視(先生が机を回って、進捗を見たりアドバイスをくわえる行為)はできません。なので、画面越しに確認して、しばらくしたら、体を休めます。代わりに、現地の休憩時間は、休憩をしません。のちに書きます。
3)ワーク共有編
◎各人が出したアイデアをペアで紹介してもらいます。
◎それをよく見て、どのぐらい発想ができていたかを、ひきの画像で何となくみて把握します。捗ったか、難しくて進んでいなかったかは、画面越しにも把握できます。
※机間巡視(先生が机を回って、進捗を見たりアドバイスをくわえる行為)はできません。なので、画面越しに確認して、しばらくしたら、体を休めます。代わりに、現地の休憩時間は、休憩をしません。のちに書きます。
3)ワーク共有編
◎各人が出したアイデアをペアで紹介してもらいます。
◎それをよく見て、どのぐらい発想ができていたかを、ひきの画像で何となくみて把握します。捗ったか、難しくて進んでいなかったかは、画面越しにも把握できます。
◎※現地の全員で共有するような場合には、テーブル中央においてもらい、寄りの画面で見て、アイデアの中身まで把握しつつモニターします。
4)振り返り編
4)振り返り編
◎伺った内容のうち、広げられるアイデアは良い点をコメントしたり、そこから派生できるアイデアを一緒に広げたりします。
◎質問を伺い、ゆっくり回答します。((リアルの質疑応答のスピード感でやらないのがコツです。コーヒーブレイクの緩さでやるほうが、オンライン越しの場合は、意思疎通が図れます。))
◎技法の今後の活用に向けたコメントをします。
◎技法の今後の活用に向けたコメントをします。
5)休憩と雑談編
◎技法が終わったら、10分弱の休憩です。トイレに行ったり、メモを書いたり。
◎その際に、講師はPC前にいて、雑談に着たい人はカメラ前に来てもらいます。リアルと同じですね。
◎その内容が皆に共有すべき質問だったししたら、休憩明けに共有します。
※なので講師は、休憩中は休憩しない。一人ワークの時に休憩しておきます。
===
こんな感じのサイクル(平均1時間)を4技法ぐらいについて実践しました。
主催者さんの感想としては、なかなかの好評だったようです。
==補足==
オンライン講習はせいぜい3時間まで。それを超えると、集中力が続かない、とされています。
しかし、アイデア創出の場合は、体験中心で、かつ、ワークはリアルの3割増しで時間を設定すると丁度いいので、結構長くなりますし、それが心地よい、学びやすい進行速度になります。
その結果、4.5時間ぐらいは、実施してもいいですね。
今日の感触では、5時間ぐらい方がいいかなと思いました。
==この進め方のポイント==
最大のポイントは、講義動画を現地に送って置いた事かと思います。
最大のポイントは、講義動画を現地に送って置いた事かと思います。
テレビ会議の品質がいいとはいえ、4時間越えのオンラインの声を聴くのはきついし、しゃべる方も回線遅延の度に言い直すのはリズムが狂います。そこを、こうすることで、大幅に改良できます。
講義の準備は、リアルよりも3倍ぐらい時間がかかりますが、かける価値のある時間だと思います。
==注意(再現できない条件)==
この方式は、現地の1か所に全員がいる、ということが必須です。
もし、この部屋の他にも参加者がいて、オンラインで見ているならば、この方式(現地に講義ビデオを先に送る)ではこれほどスムーズではなかったでしょう。誰かがスマホで入るなら、全員が1パーソン1デバイスの原則に従わないと、ワークは非常に難しくなります。なので、システム構成や段取りはガラッと変わります。
以上、事例の共有でした。