2020年04月08日

(某大学のプロジェクトチームに)4.5時間のアイデア創出オンラインワークショップを行いました。

オンラインのツール(Zoomなど)は現在ずいぶんよくなっています。
オンラインでもアイデア発想法を体験中心に学ぶことが可能です。

今日は某プロジェクトチームにむけ、4.5時間のワークショップをオンラインで提供しました。
その事例について、紹介します。

IdeaOnlineWS.png

現地は、6名。
今回は、全員が同じ部屋にいます。
衛生管理のエキスパートなので、現地会場は三密は回避してあります。
そこに、石井がオンラインで入る、という構成です。
(現地から見れば、講師だけが画面の向こうにいる、という状態)

テレビ会議ツールはZoomを使いました。

===

0)準備編

◎まず、事前に、講義&ワークのパワポスライドを作りました。
◎それに、音声とマーカー機能を記録します。(リハーサル機能)
◎それを動画に吐き出します。そして、現地にあらかじめ送信しておきます。

1)講義編

◎現地のPCで動画を立ち上げ、それをZoomの「画面共有」で共有してもらいます。
◎リモート制御権を、申請します。そうすると、こちら(便宜的に仙台側と表現します)に、現地PCのマウス操作権限をもらえます。
◎仙台側から、動画のGo/Stopを行い講義を見てもらいます。(この方式の利点は、回線不調時も現地では滑らかに動き、仙台側の動きが飛び飛びなるだけで済む点にあります。)

2)ワーク実践編

◎動画を止めて、状況に応じて添えたいコメントを述べます。
◎現地のメンバーに尋ねます。今からやるワークの内容について質問はありますか?と。そして不明点を解消していきます。
◎さらに、いきなり個人ワークをせずに、現地の人と、石井とで画面越しに、その技法を3分程度手短に、サンプル実演して見せ、「ああ、なるほど、そんな要領ね」と把握してもらいます。
◎そして、画面共有を一度解いて、こちらから、Windowsアプリのタイマーを起動し、画面共有し、ワークをスタートさせます。

※机間巡視(先生が机を回って、進捗を見たりアドバイスをくわえる行為)はできません。なので、画面越しに確認して、しばらくしたら、体を休めます。代わりに、現地の休憩時間は、休憩をしません。のちに書きます。

3)ワーク共有編

◎各人が出したアイデアをペアで紹介してもらいます。
◎それをよく見て、どのぐらい発想ができていたかを、ひきの画像で何となくみて把握します。捗ったか、難しくて進んでいなかったかは、画面越しにも把握できます。
◎※現地の全員で共有するような場合には、テーブル中央においてもらい、寄りの画面で見て、アイデアの中身まで把握しつつモニターします。

4)振り返り編

◎伺った内容のうち、広げられるアイデアは良い点をコメントしたり、そこから派生できるアイデアを一緒に広げたりします。
◎質問を伺い、ゆっくり回答します。((リアルの質疑応答のスピード感でやらないのがコツです。コーヒーブレイクの緩さでやるほうが、オンライン越しの場合は、意思疎通が図れます。))
◎技法の今後の活用に向けたコメントをします。

5)休憩と雑談編

◎技法が終わったら、10分弱の休憩です。トイレに行ったり、メモを書いたり。
◎その際に、講師はPC前にいて、雑談に着たい人はカメラ前に来てもらいます。リアルと同じですね。
◎その内容が皆に共有すべき質問だったししたら、休憩明けに共有します。

※なので講師は、休憩中は休憩しない。一人ワークの時に休憩しておきます。

===

こんな感じのサイクル(平均1時間)を4技法ぐらいについて実践しました。
主催者さんの感想としては、なかなかの好評だったようです。

==補足==

オンライン講習はせいぜい3時間まで。それを超えると、集中力が続かない、とされています。
しかし、アイデア創出の場合は、体験中心で、かつ、ワークはリアルの3割増しで時間を設定すると丁度いいので、結構長くなりますし、それが心地よい、学びやすい進行速度になります。
その結果、4.5時間ぐらいは、実施してもいいですね。
今日の感触では、5時間ぐらい方がいいかなと思いました。

==この進め方のポイント==

最大のポイントは、講義動画を現地に送って置いた事かと思います。
テレビ会議の品質がいいとはいえ、4時間越えのオンラインの声を聴くのはきついし、しゃべる方も回線遅延の度に言い直すのはリズムが狂います。そこを、こうすることで、大幅に改良できます。
講義の準備は、リアルよりも3倍ぐらい時間がかかりますが、かける価値のある時間だと思います。

==注意(再現できない条件)==

この方式は、現地の1か所に全員がいる、ということが必須です。
もし、この部屋の他にも参加者がいて、オンラインで見ているならば、この方式(現地に講義ビデオを先に送る)ではこれほどスムーズではなかったでしょう。誰かがスマホで入るなら、全員が1パーソン1デバイスの原則に従わないと、ワークは非常に難しくなります。なので、システム構成や段取りはガラッと変わります。

以上、事例の共有でした。

posted by 石井力重 at 23:06 | オンライン・ワークショップ&研修



カテゴリ
プレスリリース&メディア掲載(74)
ideaplant 作品(28)
一人ブレスト(20)
電子書籍コンテンツを意識して(2)
今日の一枚(2)
IDEAVote/アイデアを、チームでスマートに楽しく評価していくツール(45)
アイデアプラントの試作の目線(87)
知であそぼう(4)
アイデアプラント 1st (2005-2008)(251)
アイデアプラント 2nd (2009-2011)(580)
アイデアプラント 3rd(2012-2014)(122)
アイデアプラント 4th(2015-2017)(167)
アイデアプラント 5th(2018-2020)(56)
オンライン・ワークショップ&研修(11)
アイデアワークショップ(&アイデア創出の技術&創造工学の講演)(394)
アイデア・スイッチ(39)
アイデアの技法(226)
メソッド&ハウツー(192)
研究(創造工学)/検討メモ&資料(130)
研究(創造工学)/発表論文&スライド(15)
TRIZ(143)
日記、価値観、仙台オススメ(438)
仙台(4)
Fandroid(11)
フリー・オートシェープ素材(ご自由にどうぞ)(2)
創造工学の絵本(5)
社会活動/全般(39)
社会活動/Five Bridge(11)
シリコンバレー(23)
面白法人KAYAC(9)
社会動向を見る(12)
カード・メソッド(todoとideaと会話をカードで可視化)(2)
研究(MOT)/検討メモ&資料(42)
研究(MOT)/発表論文&スライド(3)
ベンチャープラン「音co知心」(8)
MMJ(37)
事業化コーディネータのお仕事(165)
航海マネジメント・ツール(11)
道具考/pomera(6)
道具考/scansnap(14)
道具考/YUREX(1)
道具考/iPod touch(21)
道具考/ALL(32)
道具考/iPad(8)
ブレイン・ペーパー(1)
石井力重とは(9)
8月22日(15)
311special(7)
ideaplantに、お仕事を依頼してみませんか(9)
創業初年度の確定申告(8)
こども用(4)
iPad+アイデアワーク(10)
旅先にて(11)
Finland(5)
新しい知識を学ぶ(1)
ブレストカフェ(2)
気づきは仮説に過ぎず。だが表現すべし。(1)
アイデアプラント・ノート(1)
加藤昌治さんと石井力重の「往復書簡」(4)
ファシリテータの小ネタ(1)
過去ログ
2020年05月(8)
2020年04月(10)
2020年03月(9)
2020年02月(4)
2020年01月(6)
2019年12月(2)
2019年11月(2)
2019年10月(1)
2019年09月(1)
2019年08月(5)
2019年07月(1)
2019年06月(5)
2019年05月(3)
2019年04月(10)
2019年03月(6)
2019年02月(2)
2019年01月(8)
2018年12月(4)
2018年11月(3)
2018年10月(9)
2018年09月(3)
2018年08月(1)
2018年07月(8)
2018年06月(12)
2018年05月(11)
2018年04月(7)
2018年03月(8)
2018年02月(6)
2018年01月(2)
2017年12月(6)
2017年11月(12)
2017年10月(3)
2017年09月(3)
2017年08月(3)
2017年07月(5)
2017年06月(5)
2017年05月(8)
2017年04月(5)
2017年03月(8)
2017年02月(6)
2017年01月(6)
2016年12月(10)
2016年11月(7)
2016年10月(2)
2016年09月(2)
2016年08月(5)
2016年07月(6)
2016年06月(9)
2016年05月(11)
2016年04月(10)
2016年03月(12)
2016年02月(15)
2016年01月(32)
2015年12月(41)
2015年11月(28)
2015年10月(11)
2015年09月(5)
2015年08月(10)
2015年07月(6)
2015年06月(6)
2015年05月(7)
2015年04月(19)
2015年03月(4)
2015年02月(7)
2015年01月(6)
2014年12月(6)
2014年11月(9)
2014年10月(12)
2014年09月(11)
2014年08月(11)
2014年07月(14)
2014年06月(2)
2014年05月(8)
2014年04月(6)
2014年03月(10)
2014年02月(2)
2014年01月(5)
2013年12月(7)
2013年11月(6)
2013年10月(8)
2013年09月(10)
2013年08月(11)
2013年07月(17)
2013年06月(7)
2013年05月(11)
2013年04月(11)
2013年03月(6)
2013年02月(13)
2013年01月(11)
2012年12月(34)
2012年11月(13)
2012年10月(8)
2012年09月(12)
2012年08月(13)
2012年07月(40)
2012年06月(27)
2012年05月(23)
2012年04月(15)
2012年03月(17)
2012年02月(23)

Powered by さくらのブログ