閃きの一瞬を分解すると、ちょっと構造があるんです。
まずは「新しい、なんだかよくわからないイメージ」が想起されます。
そして「それが意味を持つとしたら何だろうか」と意味性を探索します。
そうすると、新しくて有用な着想が捕まえられます。
この思考の中の一瞬の遷移はすぐに進むので、こんな構造があるとは感じずらいですが、『創造的認知』によると、このような思考の営みがある、と述べられています。
そこで申し上げたいことは・・・
初めに思い浮かぶのは、変なイメージなんです。それでいいんだ、って思ってください。
それをしばらくいじくりまわしていくと、ある角度から見たときに、あ、これ、こんな有用性がある、と気づいたりします。
人はこういう時に「ん?、、むうぅ、、、いや、うーん、、、、はっ、そうだ!」みたいな顔して、頭の中の言葉にできない概念処理を進めています。
閃きは「はっ、そうだ!」の瞬間に空中から降りてきたみたいな気がしますが、その前の「ん?、、むうぅ、、、いや、うーん、、、、」のなかで、手に入れた思考のおもちゃをいじくりまわしている(=すなわち、意味性の探索)も、閃きの過程なんです。
閃きは「はっ、そうだ!」の瞬間に空中から降りてきたみたいな気がしますが、その前の「ん?、、むうぅ、、、いや、うーん、、、、」のなかで、手に入れた思考のおもちゃをいじくりまわしている(=すなわち、意味性の探索)も、閃きの過程なんです。
アイデアの考え始め、意味が良くわからない着想が出てきたら、逃がさないように、がっと捕まえて、書き留めてみてください。妄言メモ、妄想じみたメモ、になるけれど、そんなことは気にせずに、書き留める。書き留めたものに線を書き加えてみたり、思考の上で変形や反転もしてみて、いろんな展開をさせてみるんです。そうすると、閃きの収率がよくなるでしょう。
こういう「理屈」なんてめんどくさいものです。なので知らなくたっていいんです。でも、意図的に、空中から落ちてくるアイデアの量を増やしたいなら、ぜひ、こういう「謎のイメージ」を、がっ、と捕まえるのだ、ーーそんなことを時々思い出してみてください。