今日8月4日はひとつの山場を超えた日でした。
世界的なメーカーに毎年想像研修を提供しているのですが、コロナ状況下になってから初めての研修実施で、リモートでの講義依頼されて準備し実施したものです。
昼休みを含めて9時間で様々な創造技法を実践していくという研修内容です。人数は40人前後。
3月頃に様々な講演やイベントがオンラインになった時「オンラインで受けられる講義というのは90分。長くても3時間だ」という風潮があり朝から夕方までぴっちりやる研修というのは実践できないのかもしれないと思っていました。
しかしニーズがあれば全力でそれに対応して提供するのが使命だと思っています。
ということで従来の9時間研修をフルにオンラインに載せかえるということにこの2ヶ月取り組んでいました。
その結果、本日はオンラインのレベルで言えばかなり成功と言えるレベルのものが提供できました。
研修というのはひとたび始まれば講師がすべてコントロールします。
ズームの小部屋を活用するのはもちろんのことそのズームの技術オペレーションもやりつつ講師もやるというワンオペです。
慣れるまではかなりと散らかってしまいます。
誰でも一人で行う対応には限界があります。
そこで集中力を高く保つためにレクチャー部分は全てビデオにするということを今回行いました。
こうすることで受講生がビデオ見てる間に次の技術的な取り計らいやプロセス再検討を行えます。
ビデオの利点はもう一つ。
リアルタイム講義だと大事なところで音声が途切れてしまうもののそれを聞き返すことができずに先に流れてしまいます。
YouTube ビデオなどであればそれを聞き逃すことがありません。回線状況が悪い時には自動的に画質を下げて調整してくれます。ビデオの1.25倍速などを用いることでより集中して聞くこともできます。
もちろんビデオにも弱点はあります。
まずそれまでの流れを踏まえてその場で臨機応変な説明を加えたりということができません。
もう一つこれが本当に大変なのですが一つのビデオを仕上げるまでに数十テイクという収録の努力が要ります。
しかしこのように行えば、ズームの運営をしながら集中力を欠いた講義をしてしまうことを避けられます。
テイク1とテイク30を比べると時間は3割ぐらい減ります。「あー」とかいい間違えたり、余計なことを言わなくなるからです。
一つのメソッドに対しておよそ50分ぐらいのインターバルで進めます。
はじめに1分ぐらいで導入を行ったらビデオを紹介し
各人がビデオを15分ぐらい見て、
会議システムに再集合したら、個人や集団のワークを20分ぐらい行います。
その後少し振り返り。
振り返りのときには書画カメラなどを用いて手書きのノートを見てもらいます。
というようなユニットで進んでいくことで効果をあげられます。
9時間というフルセットの講義をリモートで初めて行い、終わったばかりの今の感想として書いておきました。