昨日と今日は平日と土曜日にわたって、5時間のリモート講義を某高校に提供しています。
この高校は、文武両道で、スポーツで秀でた成績を出すことで有名であり、かつ、スーパー・ハイスクールに認定されたりもしていまして、何年間か過去に私も講義をさせてもらったことがある高校です。
今回も、熱心に、そして楽しんでアイデア発想に取り組んでくれました。
==システムの話==
今回は、全員オンライン授業ではなく、講師のみが遠隔地から講義をする形式であり、生徒の皆さんは学校に来ています。
先方の計らいで各テーブルにはカメラがあるので、教室全体を見ると同時にテーブルの中の様子も見ることができました。
声は聞こえませんが、テーブル内容作業の様子が分かるので、あ、いま結構発想しているな、というのは見えます。
このシステム構成は、結構よいと思いました。
((同様のことをしてみようという方へのポイント))
一部屋から多数(この時は9つ)のZoomがネット回線を使うので、不安定にはなります。
また、スピーカーマイクで大人数に届ける声、大空間から発せられる現地の音声、というはかなり聞き取りにくくなります。
そこは、乗り越えていく必要がありそうです。
通信回線の問題は、多数のカメラを1つの画面に合成してZoomに取り込むミキシングデバイスを用い、現地から伝送するデータ量を1回線分にする方法がありそうです。ただ、これは結構、システム構成や扱いに慣れている人が必要かもしれません。
通信品質を挙げたいタイミングごとに各カメラの映像をOffにする、というのがもっとも簡単ではあります。
音の問題は、スピーカーマイクうまいセッティングの発見で何とかなるかなるでしょう。
ただ、どうしても、現在のスピーカーマイクの性能の限界もありますが。
余談:
多くの人がZoomに慣れた社会になると、遠隔授業は増えるんだろうなぁという気がします。 今までは、遠隔授業のリハーサル、受ける側、喋る側の抵抗感がありましたが、今後はそれは普通に、すっとできる。 コロナで良かったことがあるとするならば、日本の変化に対する重さをはねのけて、リモートやオンラインといったものが、社会にかなり隅々まで普及したことだと思います。損失はあまりに大きかったと思いますが、いいところに目を向けるならば。 私自身も正直に言いますと、2019年まではオンライン会議システムは大嫌いでした。電話も大嫌いでした。なので、会いに行きますよ、打ち合わせに立ち寄ります、というスタンスでした。 しかし、2020年の春は、ビデオ会議システム、Youtube、映像ミキシングソフト、手元カメラ、といったものを使わない日はないぐらいの時期を過ごし、習熟しまして、今では、フィジカルな講義とデジタルの講義で遜色ないぐらいに。一長一短がありますが、ニーズに合わせてどちらも提供できるようになりました。 |