非常勤講師を拝命している早稲田大学にて、8月18日から21日に、人間科学部のデザイン論を実施しました。
最初の2コマは242名全員Zoomに参加してのリアルタイム講義です。アイデア発想法やデザインの改良実践も。
受講者に希望してもらって分かれました。
W コースは129名で、残りはOコース。
ワークショップ中心の講義には、「W コース150名以下」が必須条件でしたのでちょうどよくわかれました。
W コースでは、
- はじめにZoom上で学習の先鞭付けをして、
- レクチャービデオ10〜15分をみてもらい、
- 小部屋で3、4人になってアイデア発想法を実践したり、考えたことを相互紹介し
- そして大部屋に戻り全体へのフィードバックを行います。
回によっては2コマ連続でアイデアソン型授業も行いました。
129名が次々相手を変えながらブレストし、
- 皆でオンライン共有ファイルにアイデアスケッチを書き、
- 魅力的なものに各々が星をつけ、
- 全体で星の多いものトップ5をレビューし、
- 全参加者から質問やプラスアルファのコメントを書き込んでもらう
ということをしました。
大規模クラスで、アイデア発想を実践し、創造的コミュニケーションをしていく、というデザイン論の学びのコアは、オンラインであっても提供できたように思います。
Oコースの方は、参加者の負荷が大分軽く、レクチャービデオを見て、掲示されている課題に発想法を用いて回答していくという感じです。
こちらは創造的コミュニケーションの実践ができない分、学びの量としてはやや減ってしまうのですが、技法のビデオを見たうえで、自分がそれを実践することを想定し難所となるポイントを推定してもらい、自分なりに技法を再デザインしてもらう、という形で学びを得てもらいました。
二つのコースを同時に走らせるというのは、二つの授業を同時に進行しているのとかなり近いものであると進行しながら気づきました。二つのコースは実際には実施するタイミングや設定している課題が微妙に異なるため、 一方の方をメインにしてもう一方を片手間で走らせるというわけにはいかない、 という重要な気づきを今回えました。
サポートしてくれる Teaching Assistant が尾澤研の支援により3名ついてくれたので、破綻することなく実施しきることができましたが、この方式は、潤沢なサポートリソースが必要であるということを明記しておきます。
:蛇足: