いま、新しい本を書いています。
2020年の春、コロナで異様に静かなゴールデンウィークが始まろうとしている4月末に、編集者さんから連絡をもらい、ブレストの本を書きませんか、ということで、執筆が始まりました。
そして、9月末、ようやく全章の草稿を提出しました。
まだまだ先は長いです。最初のハードルを飛び越えられただけです。
振り返ると、5カ月。自分的にはあっという間でしたが、お付き合いいただいた編集者Kさんにはご迷惑をかけっぱなしだったように思います。
草稿提出の予定は8月末でしたので、一カ月もおくれての提出でした。
そして、なかなか書かないわりに、質問ばかり送ってくる私に、辛抱強くお付き合いくださいました。
この辺は、書籍の最後にすこし書きました。
さて、Kさんから
「挿絵のイメージもちょっと書いてみてください。ビデオ会議のときのあの即興メモの感じで結構ですから」
ということで、挿絵ラフイメージを書き始めました。
最初はアイパッドでペンシル使って書いたのですが、書きなれないので捗らない。
なので、ペンと紙を使ってかき、スキャナで取り込んで原稿に入れました。
紙幅の都合で書籍内でなく、ダウンロードPDFの章もあります。いわゆる、特典映像の本バージョン。
その挿絵は、石井の手書きのまま行きましょう、ということで、気合を入れて丁寧に、かきました。
一部パワポの図もありますが、95%は手書きそのままです。
・・・
ところで、書いてみて今思うことがあります。
挿絵ラフ書きは、Kさんが石井の資質を見定めて、依頼されたのかもしれない、と。
草稿の下書きを書くと、
- 節の間の内容重複
- 冗長な文章
- 読みにくい構成
があったりします。
そこを直すのに、挿絵ラフを書いていくのは効果的でした。
「あ、この概念、また絵にするなあ」と思い至ります。
「この絵があれば、文章はもっと簡潔にできるなあ」と気づき削れます。
(そして、大抵は、挿絵がなくても削った表現で成り立っている、のです)
「絵が入ることで、構成がよくみえる。この構成、節の順を変えた方がいいな」
という感じに、推敲が進みました。
今回の「原稿に挿絵ラフを手書きするメソッド」は、
これからも、毎年の学会発表論文を書く上で、私の執筆スタイルになりそうです。
(論文には、最終的に挿絵は載せません。エッセイになっちゃいますので。
でも、書く過程を改善してくれます。)
そんな感じで、本を書いています、という報告と、
その中で出会った新しい執筆メソッドを紹介してみました。
早く仕上げて、ブレストに苦労している方にお届けしたいです。
頑張ります。
(追記:
5カ月かかったのは、オンラインブレスト技法の実績を大量につくりコンテンツを洗練させることを3カ月していたからです。オンライン授業、リモート研修、オンライン・アイデアソン、と日々の仕事でひっ迫していましたが、それは、この執筆の基礎も作って来たのでした。)