「石井さんが、Youtuberに(なってる)!」というコメントを、数カ月前に友人からもらいました。
全然、そんなレベルにないですが、リモート教育の流れを見据えて、動画コンテンツを半年間作ってきました。
そして、(本の執筆も終わった今週は)4日間かけて、1本の講義動画を作っていました。
動画づくりに4日、といっても、最初の3日間はスライドづくりです。
今回は、技術的工夫のことを説明する部分も多いので、道具の挿絵もたくさん書きました。パワポの上で、オートシェープ機能で書いています。
(鋏よりも、蟹が上手く描けた一枚)
専門的で情報量も多い「TRIZ(の一技法)」を「アイデア発想法」として仕立てています。
重厚な知見を、いかに重たく見せずに、流れを把握してもらうか、が私の講義に求められていることなので、そこにこだわって何度も内容を改良していきました。
そして、4日目は、一日かけて、動画づくりです。
午前中に、何度も失敗テイクを重ねながら、収録しました。
スライドの話しにくい所を、都度修正して、冗長さ、分かりにくさを削ぎ落します。
内容がほとんど動かなくなってきたら今度は、講義のミブリや話す内容を洗練させていきます。
そうして、午前の3時間で、収録→見る→収録・・・を10サイクルほど繰り返しています。
なお、私なりの「気を張って喋る工夫」として「講義収録ライブ」をフェイスブックで垂れ流すことをしています。
誰かしら、通りかかった人が見るかもしれない、という状態でしゃべると声の出方が知うな、と気づいたからです。
実際はそれで誰も見ていなかった、ということが後からわかってもいいのです。
午後は、そのビデオを、編集ソフトで加工しました。
言い淀んだところや、いい間違っているとことを見つけて、削ったり、つなげたり。
こんな感じで11分弱の動画が出来上がりました。
11分の講義ビデオのために、丸々4日間を費やす、というのは、対面講義しかしていなかった2019年から見ると、相当にコストかけすぎ状態です。
ですので、時々立ち止まると自分でも疑問がわいてきます。
ですが、自分の力不足で時間がかかるだけなので、ともかく今は、修練の時と思って、取り組んでてみています。
(余談)
講義ビデオの収録を春・夏・秋、とやってきて、ようやく音質について、気にし始めました。マイクもいろいろな要素があって面白いですね。今回はネックマイクを手配して使っています。
音声としては、肉声よりも、シャリシャリとして劣化していますが、環境音というノイズがほとんどなく、PCスピーカーから再生してもクリアで聞き取りやすい声になっています。