シゴタノ!の倉下さんに『すごいブレスト』への書評をいただきました。
献本もできていないのに、恐縮です。。。
以下、引用します。
『実践ベースで書かれていることが見えてきます。つまり、ごく単純に「この通りにやればうまくいきます」と語るのではなく、「指針としてこういうやり方がありますが、場合によってはこれをこう変えても大丈夫です」と説かれているのです。
なにせ、集まる人やその目的によって、ブレストの進み方は多種多様に変わっていくでしょう。たった一つの厳密なやり方だけでうまくいくわけはありません。状況に合わせてルールや指針や進め方は変えていっていいのですし、変えていくべきなのです。厳密なルールにこだわることほど非生産的なものはありません。
たとえば、レシピで「○○社のうすくち醤油7.00mlを入れてください」と指示されていたら、普通の人は料理が嫌になってしまうでしょう(小数点に注目してください)。実際的に重要なのは、醤油のmlではなく、「ある味付け」をすることであり、そのための手段としての醤油です。もし同じような味付けを別の調味料で代替できるならば、それを使ってもよいでしょう。それが実践的な料理の考え方です。
ブレストも同じでしょう。細かい部分はアレンジしてもいいのです。大切なのは、その場で「創造的な話し合い」が持たれているかどうか。そのために道具やルールを「使っていく」(従うのではなく)感覚が大切です。本書ではその点がきっちり視野に収められています。その意味で、実践的な内容なのです」
もう、倉下さんの解説の文章が良すぎて「倉下さんが、ブレストの本を書いた方が、良い本が書けたのでは・・・」とつぶやきそうになりまして。
本物の職業作家さんはやはり、筆の力が、すごい・・・。
そこについてこれ以上語ると、石井の新刊読者さんが不安になりそうなのでやめて、ちょっと違う話をば。
倉下さんとは、一度関西滞在の折にお会いしたことがあります。
その時、はじめてその某県にうかがったのですが、その後急速に別件でその県との縁が深まり、今では毎年通うところになりました。
僕の中での、その県の第一印象は倉下さん。
これからも、その県に行くたびに、顔を思い浮かべるんだと思います。
知的生産の技術にご興味のある方は、倉下さんのぜひブログや書籍をご覧になってみてください。
根強いファンが多い著者さんで、界隈で有名な方です。
(文のうまい人をほめる文を書く。これほど、難しいことはないな、と思う石井でした。)