先日、対面のワークショップイベントの際に、オンライン参加者(基本は、オブザーバー参加枠)の方のために、ある工夫をしました。
現地が、三人ブレストをしている時間帯に、【はちのすボード(ダウンロード版)】を提供し、そこでアイデア出しをしてもらう、というものです。
出されたアイデアはこんな感じでした。
(クリックすると大きくなります。)
発想のお題は「傘の売上をもっと増やすアイデア」です。中心の青い付箋に記した通り。
それに対して、40〜50の吹き出しに書かれたアイデアのヒントを刺激にして、発想し、付箋に記入していきます。
なお、ネット参加者の人数が多かったため、濃密な対話を前提とすると無理があるので、「各人、アイデアを独り言みたいに口に出して書いていきましょう」と、いう座組にしました。
アイデア創出の結果、この発想の出しよう。
ちょっと見ても、実用的なアイデアもあれば、面白い広がりのある魅力的なコンセプトもあります。
作者としては「ツールがいいからです((どや顔))」と言いたいところですが、実際は、ファシリテーション協会のメンバーの皆さんなので、発想力もまた高い水準でおもちだったことが、大量発想の大きな要因だと思われます。
なお、これの使い方は、私からは口頭で30秒程度、行ったにすぎません。
あとは、このガイドをみて、使い方を判断してつかってくれました。
ここまで短時間のレクチャーでも意をくんで使ってくれるのは、参加者の資質が高いため、というアドバンテージがありますが、平均的なユーザーに対しても2分ぐらいで説明が終わるように、ガイドを作っています。
(また、Miroは、かなりUIが優れていることも、短時間で始められる大きな要因です)
この発想の詳しい結果は、こちらで見れます。
以上、実例の紹介でした。
なお、今回、『対面ファースト、オンラインはオブザーバー参加』という建付けで行ったのですが、こういう場合、現地がワークに入ると、講師が現地にしか介入できず、オンライン側は本気のオブザーバレベルに落ちてしまいます。
講義パートは、リアルもオンラインも差がないですが、ここは大きく体験が変わります。
さりとて、アイデア出しをオンライン側にもしてもらうとなると、その説明やファシリテーションが必要になります。そうなると、現地に介入する時間が減る、という悩みも。
そういう時には、【はちのすボード(ダウンロード版)】をぜひ使ってみてください。(550円です。)
もちろん、「よい発想のヒント集を探してきて、それを用いて、自分でMiroのボードを作ったら無料じゃないか」との声もあるでしょう。私もそれには賛同です。
ただ、シンプルに見えて、初見ですぐ発想してもらえるためのガイドや説明の配置って、相当に試行錯誤が要ります。
その辺を貴重な人件費をかけて行うよりは、ツールを使うことで時間を節約してもらえたらと、思っています。
アイデアプラントのフィロソフィーはいつも同じです。
創造的な人や組織が次々と生まれてくる社会を作りたい。
それに資するようにと、各種の製品を開発しています。
節約することができる作業はショートカットして、創造することに時間を使ってください。