アイデアの発表を聞く時に「6観点」のフォーマットを手書きして、メモしています、という話を紹介します。
アイデアに含まれる観点を大量に集めて大きく分けると、6つになります。
それを拙著『アイデア・スイッチ』(2009)では、『6観点リスト』として記しました。
そのリストは、アイデアを考えている場面でとても便利です。
具体的な使い方としては:
1つのアイデアに注目して6つの観点で潜在可能性として思い浮かぶことがないか、と考えてみます。
6つの観点を次々と とることで、強制的に多角的に眺めることができます。
昨日はちょうど、大学でアイデアのプレゼンを大量に聞いてコメントをする、ということがありました。
まず、手元にあった一筆箋(たまたま、なのですが)に、6観点のフォームをさっと書きました。
(上の絵は「人」「モノ」「プロセス」「環境」「意味価値」「五感」です)
そして、プレゼン(3分ぐらい)を聞きながら、6つの観点で、なにか引き出せるところはないか、と考えていきます。
プレゼンが終わると即、コメントを求められるので「聞きながら」「考えながら」「書きながら」という忙しい作業なので、走り書きです。字も判読可能ギリギリ位のところで。
他の人には判読できないかもしれません。
できてもコメントのキーワードだけなので意味が分からないでしょう。
ですが、即興コメントには、とても役に立ちます。
以上、「6観点」のフォーマットを手書きして、メモしています、という話でした。
アイデアの仕事をしていて、十数年間で、何百回と、アイデアのプレゼンを聞いて即コメントするということをしています。
その中で使い続けられる汎用性の高いツールです。
付録:6観点リストの技法スライドを、着けておきます → 6観点リスト.pdf