
ブレスター・メソッド、をもちいて、論文執筆を支援してくれるカードツールを、自分のためだけに創ってみました。進むために道具が必要、だとおもったので、
ネーミング:
『R-master』研究支援カード
概要:
研究者の論文執筆の際に役立つ、知的生産の支援ツール
つくったのは、研究して論文をかく、という行為が苦手だから、なんです。そんなの誰だって苦手だ、というかもしれませんが。
経済学研究科の社会人博士としても、短期で研究を仕上げるべく、深夜には研究活動をするのですが、やはり、ビジネスとは思考を切り替えて、アカデミアの観点へ切り替えるのは大変です。特に、一つのことを書き出すと、他の大事な観点を失念する傾向があります。
人間には、短期記憶が活発なうちには、モノゴトを考える観点が固定化される傾向がある、とある先生はいいますが、そうなんだとおもいます。少し頭を冷やして、俯瞰的にみれば、他の観点をチェックすることも容易です。しかし、短い時間で集中した活動をせまられる社会人院生の場合は、そういう時間がありません。そこで、効果的に研究をすすめるため、観点を網羅した、シンプルな道具をつくることにしました。
このときの自分自身の気持ちとしては、「トンカチだけで石像を彫るのは大変だ。ここらで、石像を彫る手をしばらくとめてでも、作業を大幅に良質化・効率化できる道具を作ろう。そしてその道具を使って、迅速に作業を進めよう」という感じのことを考えています。自分自身の歩みを早める道具をつくり、それをつかって自分が加速する。そういうものが、道具。だと思うんです。
これまでは、思考錯誤で、知的生産の道具をつくりましたが、ブレスター・メソッドが出来上がってからは、「その知的作業を加速するために必要な道具の作り方」が分かったので、かなり早く道具の原型を作ることができるようになりました。
写真の後ろには、R-masterのコンセプトモデル、がうつっています。これを作るのに要した時間は、三連休の家族と一緒に読書をする時間+4時間程度、でした。
すでに、自分用の道具としては、これでも、ある程度使えますが、もっともっと、シンプルにした方が、道具は強くなる。機能しやすくなる、ということを、体験的に知っているので、これから、使いながら、鍛え上げていこうと思います。
道具を使い進む。進むと道具のブラッシュアップポイントが分かる。これを循環させると、大体修正点が出つくして、最終形態になります。
しばらく、この道具で自分自身の研究を支援してみようとおもいます。

