
ポメラ(pomera)を使い始めました。(キングジムの発売したメモ専用の機械です。モニターとキーボードだけの超シンプルな機械。折りたためて、文庫本にぴったり隠れるサイズ)
モニターが昔のワープロ風です。とかくと、古臭い感じがかもされますが、実際には、ハイコントラストで、バックライトのない画面に、すっきりくっきりと文字が表示されていくのは、心地いい体験です。製品の進化の歴史ですたれたものの中には実はいいものがありますが、ワープロのこの「バックライトなしにくっきりと見える画面」がすごくいいと、感じました。特に、これはいいな、と感じたのは「本を読みながらメモする」時です。
本は天井からの光で「照らされて」います。一方、普通、PCの画面は、十分な輝度を暗闇でも持っている位に画面が「自分で光っています」。前者が「月」だとしたら後者は「太陽」。「しっかりメモするために読む」ような場合、頻繁に、本とPC画面を行き来します。「紙面(照らされている面)」と「画面(自分で発光している面)」の行き来は、すごく疲れます。イライラがうすくちりのように積もります。
pomeraですが、これは「メモをするために読む」場合など、紙との相性がすごく良いです。
どちらも「月」タイプの面です。「紙面」と「画面」の行きにほとんどストレスがありません。多少、キーボードが縦方向に小さいのですが、横幅は充分にあります。なので、慣れてくれば、ほとんど、メモを頻繁に打つ、ための機械としては非常に具合が良いです。「考える静かさのあるマシン」だと思います。
追記1:
これだけのシンプルな機能を、商品化までもっていった企画者の、センスと意志の力が素晴らしいです。開発者の方のインタビュー記事と動画がITmediaにあります。
後編 写真と動画で“見る”「ポメラ」の開発秘話
追記2:
アマゾンにもユーザの感想がいくつかあります(珍しく、私もレビューを書きました)。
蛇足ですが、製品には白、黒、オレンジの3色があり
発売日直後は、「オレンジ」が急伸し人気だったようですが、
一週間ほどした今では継続的に「白」が伸びているようです。