これまで、幾度も重ねてきたMTGやメールベースでのやり取りで、いよいよ、来週は、試作物でテストプレイをしよう、という時期になりました。

(これまでに出てきたアイテムなどを、カードに印刷して、手にとって「感じ」ながら、ディスカッション。アイテム自体のブラッシュアップもその場で。)
翌週には、地元の大学の学生さんたちを交えてテストプレイをします。なので、今回のMTGは、広がった選択肢を、一気に、一つの商品構成に絞り込んでゆきます。それはもう、ががががっと。
こういう決めるフェーズは、広げたアイデアが沢山あるほど、決めることができないで足が止まるものなんですね。切ってしまうアイデアがもったいないという気持ち。本当にその選択がベストだろうかという迷う。などが原因です。
こういうときに、オススメの方法があります。候補となるアイデアを紙に書いて選んだもの意外は、えいっと「お蔵入りボックス」にいれること。後で再度必要なときには「お蔵入りボックス」に手を入れればすぐに出る。そんな具合にしておくと、結構すいすいいけます。多くの場合は、お蔵入りボックスに入れたもののほとんどは取り出す必要がありませんが。
それから、「これがベストの選択なのかと迷う」ケースについてですが、これは、材料無しに、う〜んと考えて、えいっと、最初に選んだものが、結構、成功に近いんですね。
もちろん、ロジカルに決める方法もあります。アイデアの収束フェーズで、特に、技術開発アイデアのアイデアワークでは、スチュアートピュー「コンセプトの進化と選択」、といった方法などがパワフルで効果的です。
でも、判断する材料がどうしても少なかったり、感性要素の強いものは、検討を重ねるよりも、「えいや!で決める」のが結構、いいんです。
だめだったらどうする?答えは簡単です。戻って、またやればいいんです。(※追記部分に補足)
さて、そんなことを片隅に入れつつ、どんどん、選択肢から、決める・決める・決める。という作業をしていきます。メールベースで、開発メンバーのすりあわせが大体できていたので、開発主体である私が「これは、これで行きます。」「これは、これで行きたい、どう思います」といったトーンで。
この日の2時間は、この2ヶ月の広げた幅を、ぎゅぎゅっと収束させる作業。これは、スピード感があると、結構楽しい時間でした。
大体、プロトタイプの製作ができる条件がそろいました。この後、私の宿題を深夜までかかって、ざっくりと作っていました。まだ、いくつか作るべき宿題事項があります。さあ、がんばろう!さあ、来週のテストプレイがどうなるか、楽しみです。かなり良いものができそうな予感がしてきました。■
(追記)トライアルのコストと、検討作業にかかるコストを見極める
本当にコストのかかるものは、十分な検討コストをかけるべき。しかし、反対に、よく、聡明な迷子がいます。そもそも、さほどコストのかからないトライアルなのに、大幅なコストをかけて検討しようとしていることがあります。それは、合理的行動ではないですね。
合理的な人は、必ず、十分に検討するはずだ、というのは、トライアルコストの高い事例に限っての話しです。やったほうが早いときは、合理的な人は、すっごく早くやってみて、失敗してさっさと戻ってくる。それこそ「どうしようかな」の「な」を言うタイミングで、もう現場に走り出している。
まごまご「なぜそれなのか」を言い続けるのは合理的とは違います。ともすると、その辺を見落として、人間、いつの間にか、年を取っているものですが。