2009年04月29日

漫画家「さそうあきら」さんとのお仕事

このエントリーは長いです。

京都精華大学で、漫画家「さそうあきら」さんとのお仕事をしてきました。

なぜいきなり、漫画?

となりますよね。いつもの私の支援先の企業さんや技術開発者の分野の方にとっては。

私の仕事が「創造支援」である、ということがことの本質を端的に言い表しています。



まず、京都精華大学さんについて

マンガ学部、という漫画家を輩出する学部をもった大学です。京都駅から市営地下鉄で北の終点「国際会館」までいき、シャトルバスでさらに5分ほど。周囲は割と、牧歌的というべきでしょうか、豊かな自然のある環境です。タクシーの運転手さんいわく、京都からひと山こえたとこだからね、とのこと。キャンパスライフとしては面白くて、山の斜面を利用して立っているので、学内に坂と巨大な会談があちこちに。結果非直線的な建物配置に。クリエイティブな環境として面白いです。

さて、そのマンガ学部に、ストーリーマンガコース、というところがあり、そこには、プロの漫画家さんが教授陣としています。「さそうあきら」さんもその一人です。




さそうあきらさんについて

主な作品に
・神童
・マエストロ
・こどものこども
などなど、文化庁の賞を受賞している作品や映画化している作品が多数あります。

漫画家さんというのは、大抵、出版社が関東にあるので、拠点があるのは関東が多いそうです。さそうさんもそうです。しかし、京都精華大の先生を4年前に引き受けてからは、週に3日京都で講義、残りは関東、という生活を送られています。




私石井の位置づけ

そのさそうさんの講義の中では漫画家に必要なスキルをおしえておられます。特にお話づくり、というのも重要なスキルです。お話づくりには様々な要素が含まれます。一要素として「アイデア出しのスキル」があります。

というわけで、前置き部分がながくなりましたが、この「アイデア出しのスキル」については、さそうさんがネットでアイデア創出支援をしている私石井のことを見つけていただいて、講義を、とご依頼をいただいのでした。

さてそんな経緯で、
お話しの作り方(さそうメソッド)を学ばせてもらって
その上で、創造工学的な観点から、
お話づくりに特化した発想の最小ステップを描き、
ワークショップや簡易ツールへデザインしてみました。





この仕事を受ける覚悟

実はここだけの話ですが(ブログでここだけ、というのもありえませんが^^;)このお仕事、お引き受けする時には、かなり覚悟が要りました。なにせプロの漫画家さんが、漫画家の卵さんたちに指導をしている専門の世界です。そこにいって、「アイデア創出の技術」をお話しして心に響く知識提供ができるだろうか、と。

その時は、最終的に、もう、えいっ、と引き受けてしまうことにしました。だって、面白そう、ですからね(笑)

面白いことは、やってみる。

僕は基本的に丁寧に講義のようなものを設計する達ですが、もっと大きな物事の不確定な要素を含む部分では、意志決定の仕方が、ざっくりです。






講義スライドと教材ツール

設計した結果、講義のスライドはこうなりました。
(一部、講義版と変更し、ぼかしています)。

講義スライド_アイデア創出の技術

教材はこれを使いました。

ブレイン・ライティング
アイデア会議マスター01/ブレイン・ライティング・シート






実験的な授業です

今回の講義は、実験的な授業でした。
特に、中に使っている「1カット3タイトル法」は
さそうさんのメソッドを私が削り
石井的エッセンスを付加した、方法です。

応用のきくシンプルな方法だと思ういますので
困った時に、応用してもらいたいなぁとねがいつつ
つくりました。

講義時間は、午後1時から始まり夕方5時まで。
3回生(西の大学生は3年生を、3回生といいますね)さんが
対象で、65名近くいらしたと思います。

3部構成
・1カット3タイトル法(2人組でワークショップ)
・ブレイン・ライティング(6人組でワークショップ)
・ブレイン・ストーミング(座学:創造的な頭の使い方の解説)

第一部、第二部、ワークショップ中心のところは、
すごくアイデアが出ていました。

終わった後には、学生さんから
「きょう、期待してなかったですけど、
 実際やったら、すごくアイデアでましたよ!
 先生、ありがとう!」

(期待してなかった…(笑)。
 そうですよね、そりゃ。
 ただ、いいんです。
 実際を体験して評価してもらえたなら。)

精一杯準備と講義をした石井としては
本当にうれしかったです。
実は終わったばかりですぐにメールを
くれた学生さんがいます。
しかも2名も。



もっとも、学生さんたちのポテンシャルが高く姿勢も前向き。
講義が成功したのはそれが大きいかったのかな、とおもいます。

来年にまたやらせていただくならば、
一年分、さらに発展して見たいと思います。






私の教育の姿勢

私は教育、という立場に立たせていただく時には
目の前にいる生徒さんをわが子だと思って愛します。
そして、その人が成功するために、できる限りのことを
提供したいと思って、体力の限り、講義をします。
実は、翌朝筋肉痛です。相当な運動量なんです。
講師というのも、本気でやろうとすると。
(アスリートのような、軽食にとどめて前準備もしてますしね。
 終わるとおなか減ります。)





うれしいプレゼントも

出席届に、似顔絵を書いてくれた学生さんも。
これ、うれしかったですね。本当に。

nigaoe_ishiirikie.jpg







夜は、さそうさんと

仕事の終わったさそうさんと京都四条のあたりの
裏の小道のおくにあるアカチョーチンへ。
ビジネスエスノグラフィーという創造の手法や
チクセントミハイのフローという概念、その他、
アイデア創出のことを中心に、個人理念もふくめて
お話しさせてもらいました。
つい、たのしくって、5時間も(20時―25時)。

プロの漫画家さんと一緒にお酒をのんで、
創造について語るような日が来るとは、と
おもうと、ちょっと感慨深いです。

ちなみに、ここには載せることはできませんが、
さそうさんに、なんと、その場で似顔絵を
描いてもらえました!
さそうあきらさんのオリジナル画。

生徒さんの書いてくれた似顔絵とさそうさんのと、
両方とも、書斎に飾るつもりです。



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