2012年12月12日

素数のデコボコ道

10毎の素数出現頻度をイメージ化してみると、こうなります。

横にむちゃくちゃ長くて恐縮です。


sosu_997_0~4.jpg


素数の列の不規則さは、川の流れのせせらぎの音の発生が無限に多様であることと、似た皮膚感を持ちます。(私の心象世界では。)

音楽理論をやったことがないのでわかりませんが、

例えば

4 → 高音 ド
3 → ソ
2 → ミ
1 → ド
0 → 無音

と割り付けて、鍵盤を叩いたら、繰り返すことのない、川のせせらぎみたいな音の並びができます。曲でもなんでもないですが、1つのサウンドにはなります。サウンドとは何か、というのは、よく分かりませんが、音です、音。自然の世界に満ちている、無限の多様性を織りなすものが生成するサウンド。

素数には、あるあたりで、ずーっと、さみしいエリアがあります。その辺には素数がしばらくいない平原があるのです。そこでは、最後の音がすっと岩に吸い込まれたら、しばらくの無音がなり続け、また、再開すると同じような調子で奏でます。

素数を密度分布する表示を1万までやったことがあります。昔のFacebookの背景の雨粒みたいなものはそれで↓。

密度分布をみて視覚的に理解したのは「あ、素数は、そんなに密度が下がらないんだな」ということです。

理屈としては下がっていくはずですがどれぐらいの速さで頻度が下がるかというと、1万ぐらいまでだと顕著に密度が下がったことを、ちらっとみただけで直感するのはちょっと難しい、というぐらいのレベルです。
 

なぜ、素数のことを考えるのか、というのは、答えようがない問いなのですが、もし、生来、ものすごい広い庭を手に入れて整備することができる環境があったなら、敷石を無限に並べ、素数の所だけ、強い石を置いて、その上を散歩したいなぁと思う程度のほどほどの素数好きです。
 
posted by 石井力重 at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知であそぼう



カテゴリ
プレスリリース&メディア掲載(79)
ideaplant 作品(29)
一人ブレスト(20)
電子書籍コンテンツを意識して(2)
今日の一枚(2)
IDEAVote/アイデアを、チームでスマートに楽しく評価していくツール(45)
アイデアプラントの試作の目線(87)
知であそぼう(5)
アイデアプラント 1st (2005-2008)(251)
アイデアプラント 2nd (2009-2011)(580)
アイデアプラント 3rd(2012-2014)(122)
アイデアプラント 6th(2021-2023)(33)
アイデアプラント 4th(2015-2017)(167)
アイデアプラント 5th(2018-2020)(93)
オンライン・ワークショップ&研修(43)
執筆作業と拙著(2)
アイデアワークショップ(&アイデア創出の技術&創造工学の講演)(421)
アイデア・スイッチ(39)
アイデアの技法(230)
メソッド&ハウツー(197)
研究(創造工学)/検討メモ&資料(136)
研究(創造工学)/発表論文&スライド(19)
TRIZ(143)
日記、価値観、仙台オススメ(448)
仙台(5)
Fandroid(11)
フリー・オートシェープ素材(ご自由にどうぞ)(2)
創造工学の絵本(5)
社会活動/全般(39)
社会活動/Five Bridge(11)
シリコンバレー(23)
面白法人KAYAC(9)
社会動向を見る(12)
カード・メソッド(todoとideaと会話をカードで可視化)(2)
研究(MOT)/検討メモ&資料(43)
研究(MOT)/発表論文&スライド(3)
ベンチャープラン「音co知心」(8)
MMJ(37)
事業化コーディネータのお仕事(165)
航海マネジメント・ツール(11)
道具考/pomera(6)
道具考/scansnap(14)
道具考/YUREX(1)
道具考/iPod touch(21)
道具考/ALL(32)
道具考/iPad(8)
ブレイン・ペーパー(1)
石井力重とは(9)
8月22日(20)
311special(8)
ideaplantに、お仕事を依頼してみませんか(9)
創業初年度の確定申告(8)
こども用(4)
iPad+アイデアワーク(10)
旅先にて(11)
Finland(5)
新しい知識を学ぶ(1)
ブレストカフェ(2)
気づきは仮説に過ぎず。だが表現すべし。(1)
アイデアプラント・ノート(1)
加藤昌治さんと石井力重の「往復書簡」(4)
ファシリテータの小ネタ(1)
『すごいブレスト』2020年(10)
長崎(1)
ことば(1)
アイデアプラント 7th(2024‐2026)(8)
過去ログ
2024年08月(1)
2024年07月(2)
2024年06月(2)
2024年05月(2)
2024年04月(3)
2024年03月(3)
2024年02月(2)
2024年01月(2)
2023年12月(2)
2023年11月(1)
2023年10月(1)
2023年09月(4)
2023年08月(4)
2023年07月(1)
2023年06月(4)
2023年05月(2)
2023年04月(1)
2023年03月(1)
2023年02月(1)
2023年01月(7)
2022年12月(5)
2022年11月(4)
2022年10月(2)
2022年09月(2)
2022年08月(5)
2022年07月(2)
2022年06月(2)
2022年05月(1)
2022年04月(2)
2022年03月(2)
2022年02月(3)
2022年01月(3)
2021年12月(2)
2021年11月(7)
2021年10月(2)
2021年09月(1)
2021年08月(2)
2021年07月(5)
2021年06月(1)
2021年05月(3)
2021年04月(3)
2021年03月(6)
2021年02月(7)
2021年01月(13)
2020年12月(10)
2020年11月(9)
2020年10月(3)
2020年09月(9)
2020年08月(8)
2020年07月(4)
2020年06月(20)
2020年05月(9)
2020年04月(10)
2020年03月(9)
2020年02月(4)
2020年01月(6)
2019年12月(2)
2019年11月(2)
2019年10月(1)
2019年09月(1)
2019年08月(5)
2019年07月(1)
2019年06月(5)
2019年05月(3)
2019年04月(10)
2019年03月(6)
2019年02月(2)
2019年01月(8)
2018年12月(4)
2018年11月(3)
2018年10月(9)
2018年09月(3)
2018年08月(1)
2018年07月(8)
2018年06月(12)
2018年05月(11)
2018年04月(7)
2018年03月(8)
2018年02月(6)
2018年01月(2)
2017年12月(6)
2017年11月(12)
2017年10月(3)
2017年09月(3)
2017年08月(3)
2017年07月(5)
2017年06月(5)
2017年05月(8)
2017年04月(5)
2017年03月(8)
2017年02月(6)
2017年01月(6)
2016年12月(10)
2016年11月(7)
2016年10月(2)
2016年09月(2)
2016年08月(5)
2016年07月(6)
2016年06月(9)
2016年05月(11)

Powered by さくらのブログ