『アイデア・スイッチ』を取り上げていただきました。(3回目)
内容は、2章の中にある
「「発想トリガー・リスト」で次々発想する方法」です。
本では、熟成度の高いリストに限って紹介しているのですが、
このほかにも、発想トリガー・リストとなりそうな条件を
わりと満たしているものが世の中には結構あります。
可能性に期待して、いくつか、ここでご紹介してみます。
【1】プロフィット・パターン
スライウォツキーのザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか
【2】パターン・ランゲージ
アレクザンダーのパタン・ランゲージ―環境設計の手引
【3】物語原型論にみられるお話しのパターン的要素
出典が手元にありませんが、物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)
では、ロシアの民話の中に出てくるお話しの展開パターンを抽出したものが30ちょっとにまとめれている、といった紹介があったと思います。日本の昔話にはそれにはうまく当てはまりませんが、異国のストーリーを作るには、十分そうなパターンでした。それを使えば、ストーリーの断片は、次々作れるかもしれません。
【4】タロットカード
人生において、おこる事件や事故、あるいは幸運なことや何かの助け、というものをおもいっきり抽象化して「パターン」にまとめたら「タロットカード(の大アルカナ)」に、似たものになるでしょう。占いのことは、どう考えればいいのかわからないのですが、主人公におこる大事件(出来事)を発想する道具として、それを、タイムライン上にならべると、波乱万丈な主人公の物語が瞬く間に考案出来るでしょう。
【5】ユニバーサルデザインの教科書のサブ項目
ユニバーサルデザインの教科書
他にもいっぱいあります。
特に歴史は繰り返す、という意味では、膨大な歴史事実から、「人の世に起こる物事にパターンを見出す」ことができて、それらを40〜50ぐらいにまとめれば、ある程度「社会に何が起こるだろう」というときに徒手空拳で考えるよりはるかに、エッジのたったものごを考えられると思います。
そんな道具を独自で作っている人は、たぶん、各種の専門家の中には結構いらっしゃるのではないか、とおもいます。宮大工の棟梁のあたまの中、とか、ハンドクラフトの革製品修理の職員さんの脳内とかにも。
発想トリガーとして、きちんとした紹介ができる機会があれば、また何かの形でまとめてみたいと思います。