※ちなみに、自分ひとりでも、「他の人のアイデアに便乗」をする方法も
あります。「異なる時間の自分は異なる人間。」人間にはそういう特性
があります。それを利用します。端的に言えば、紙に書く、後で見る、
という平易な作業。ある意味「昔の自分とブレストをする」ことなんです。
さて、一人でブレストをする、というときのツールに、大きく分けて「インプット系」と「アウトプット系」の2つがあります。アイデアの質と量を増加させるには、インプット量・アウトプット量を増やすことのどちらも効果があります。両方できればさらにいいです。
■インプット■
つまり、いかに効果的に情報収集を図るか、です。これに使えるツールは、短時間であれば、グーグルの検索や画像検索、が早いですが、前もって、アイデア出しのテーマ、キーワードがわかっている場合は、グーグルのアラートを利用すると、大量の新鮮な情報を得ることができます。
最近になって登場した情報(しかもかなりのPVの高い情報)を、アラートが毎日届けてくれます。無料のメルアドにためておいて、「あさ、月曜日の企画会議のために、一人ブレストをするぞ」というときに、たまっていたアラートメールを片っ端から見ていきます。
ざざざっと情報の中に浸ることでそれだけでも、ずいぶんアイデアが沸いてきたりします。これは良質・大量のアウトプットを出す際にも潜在的に大きく聞きます。
■アウトプット■
つまり、アイデアをいかに出していくか、です。これにもさまざまな方法があり、「アイデアの出し方 ブログ」などでご紹介していますが、どんなテーマでも6〜7分で、10以上のアイデアを出せる「SCAMPER」というものがあります。(スキャンパー、と発音します。)
オズボーンの7つの問い(アイデアのチェックリスト)と呼ばれるものがありますが、その詳細版です。48の本質的な質問で構成されたリストです。これを、短時間で次々に、自問自答します。数枚に一枚は、アイデアが出てきます。これはどんなテーマでも、たいていは出てきます。
アイデアを一人で出していくときに、いろんなやり方があります。ツールを使って、そのときの不調に左右されないでアイデアを出していく方法もあります。企画のさいには、ぜひ一度お試しください。
■追記■
SCAMPERは、アウトプットのための質問リストですが、これを一つ一つ意識して問いかけるのが、慣れるまで結構疲れます。
そこで、48枚のカードをめくっていくだけでアイデアが出るようなカードを製作し使ってみています。

⇒2007年3月14日、このカードツールは、ブレスターの一部(TOIカード)として商品になりました。ご興味あればお問い合わせください。ネットショップはこちら
私は、ビジネスプランに対するアドバイスやアイデアをする機会がおおい仕事をしていますが、時には、先細りのアイデアやプランに苦しんでいる方にも出会います。そうしたときに、一緒になって「難しい問題だ」というまえに、手元で、ざっと、48枚のカードをめくります。10近いアイデアを生成し、その中から広がりそうなものを、「ジャストアイデアですが。」と添えてお話しすることがあります。
カードにしてから、アイデアを出すことが結構楽になりました。カードの上に、3秒で読める質問が一つだけある。それをじっと眺めていると、リストを見たときよりも、その質問に集中して、発想ができるようです。
(もちろん、アイデアを広げるばかりが正しいわけでもなく、逆また然りです。アイデアを出すのには適したタイミングがありますね。)