今日は、講義スライドを作っていました。
完成しました。
こちらです。
農商工_第二回_20090906_001.pdf
最近の講義スライドを、ほとんど全面改定する形で「農商工連携プロデューサー養成塾」向けのスライドを、かかりっきりで作っていました。このところ、各地で行っていた講演で得たことを元に、大幅な設計思想の変更をとりいれたものです。
内容は4部構成(ということはスライド上、明示していないのですが)です。
1)専用のカード型教材で、発案する
2)6W3Hシートで、アイデアを具体化する
3)発想トリガー・ツールで、発想する
4)創造的な考え方のガイドライン(ブレストの4つのルール)
1)はこのコース専用教材を使ったワークで、完全オリジナルです。現時点では、この教材は、発展の途中であり、年度の終わりごろに、正式なリリースができれば、といったアイテムです。(なので、あまりお問い合わせをいただいても今は、掲載したぐらいの情報しか、出せないのですが)
2),3),4)はこれまでもずいぶんやってきた内容です。ただ、大きく設計思想を変えたので、話す内容も、講義とワークのバランスもかなり変えています。
時間的には、2時間を1)と2)でつかって、余裕のある信仰をします。残りの3)と4)は、予備的なもので、早く進めた場合は、それをとりいれる。なければ、資料だけでもある程度いみをもって保管してもらえるように、してみました。
それから、これまでの講義にはなかった大きな変化点として「はじめに、困りごとを書き出すワーク」を入れたことです。昨晩、ファイブブリッジでのワークショップから、取り入れた方式なので、やってみたら、受講者価値が高そうなので、正式に取り入れることにしました。
これは、「遅参者」の対応を、積極的に利用したものです。
集団発想技法の場合、5分遅れで参加される方が、スムーズに入りにくくなってしまいます。また、グループの人数が想定よりへっている状態で始めることになるため、ワークのバランスも予想とずれます。そのため、いつも、個人発想技法から入っていたのですが、できれば、早い段階で、集団のワークをとりれて、学習効果を高めたかったのです。
かといって、遅参される方(私はこうした方も、ご都合があるなかで、なんとか来て下さる人なので大事にしたいのですが)定刻どおりにいらしている人は、いつも、5分ぐらいスタートを待たされる。そういうのは、「キチンと来た人が、損する」ようで、なにか心ぐるしかったのです。
そこで、TRIZ的に「矛盾問題の解決」として、定義して解いてみたところ、一つの解が見つかりました。それは「早く来た人は、得をできる可能性が高まり」「遅く来た人も、ワークに後れを取らない」方法として『初めの5分、アイデアに関する困りごとを、書き出してもらう』というものです。
発想ワークの構成によっては、講師は、結構時間をもてあましますが、そういう時間に、アイデアに関する困りごと・シートに目を通して、簡易的な回答をつくっておく、ということにしました。
そして、質疑応答の10分間に、さっと代表的なコメントを紹介しつつ、それへの対処を言及していく、ということをします。
(これは、こういう志し系講師の大先輩である波多野先生の姿勢に学びました。先生は、連日講義の初日の困りごとをあつめ、最終までに睡眠を削って、回答を作って最終日にフィードバックするのです。)
この方式だと、遅刻した人も、学習ロスはおこらず、一方で定刻どおりに来た人は、手持無沙汰で5分間待たされる、ということもなくなります。
また、頭の中のことを吐き出してすっきりして学習に入れる効果と、今日の学びの目的意識づくりをすることに通じ、すこし学習効果を自ら高める、という効果もありそうです。
脱線が過ぎました。
週末に、未来の食ビジネスのプロデューサさんたちに、アイデア創出の技術(その2)を、お教えするわけですが、昨日よりも、今日、今日よりも明日はさらに、よいものを提供できるように、全力を尽くしたいと思います。
2009年09月03日
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