2010年01月03日

ScanSnapの新しくて小さい「s1300」を使ってみました

ScanSnap(s1500)のサクサク感はすごい、ということで、本棚がごっそり、外付けHDD数個に置き換わった2009年でした。そろそろ消耗品を交換する域になってきました。

さて、全国のアイデアワークショップの際に「その場で、参加者の書いたものをスキャンしてスライドに出したい」と思っていました。一度、s1500をもって出張に行こうとしたのですが、それをすると「鞄」か「手荷物のPC」か「私の腰」がだめになる。そうおもって、断念していました。というのも、私の出張は1週間ぐらいが多く、スーツケース、ビジネスカバン、文具入れの小バック、の3点なのですが、スキャナは緩衝材いれると、どれにも入らないのでカバンを1つ追加するしかないからです。

そんな折、スキャンスナップに新しく小型版(s1300)が出ました。

手に入ったので、年末に、私なりの使い方「50枚のカードメモのスキャン」で「s1300の使い勝手」をためしてみました。ご紹介します。

今回のレビュー、結論を1枚に示すと、こうなります。

scansnap_s1500_s1300_card-scan-speed.jpg
縦軸は秒。
横軸は、{機種、電源仕様(USBのみ明記)、読み取り画質}の違いです。


比較したのは、

s1500
s1300「コンセント電源」モード×「画質=おすすめ」
s1300「コンセント電源」モード×「画質=カスタム」
s1300「USB電源」モード×「画質=おすすめ」
s1300「USB電源」モード×「画質=カスタム」

です。

「画質=カスタム」は、s1300の読み込みを最速にするだろう設定です。

※カスタムの設定

 サイズ=名刺サイズ
 面=片面
 画質=ノーマル
 色=モノクロ

※おまかせの設定

 サイズ=自動
 面=自動
 画質=自動
 色=自動


※なお、s1500は「コンセント電源」モードしかありませんので、コンセント電源モードです。また、画質は「おまかせ」です。


読み込みにつかった資料は「名刺サイズのカード、50枚」です。標準的な名刺のもつ「厚み」と「腰」があるタイプの紙です。

「横で他の作業をしながら、スキャンしている状態」を想定しています。継ぎ足しながらなるべく止めないように、読み込みました。途中で、うまく紙が送り口にいかず「用紙がありません」と止まってしまった時間ロスも含んでいます。

なお、この枚数設定「50枚」は、KJ法的なアイデアワークをする場面を想定して決めました。20分程度のブレストで生成されるアイデアの数が、だいたい30〜40、多くて50〜60ぐらいであるため「50枚」としました。





レビュー結果


さて、結果ですが、「時間」を主軸に、「画質」と「ストレスの無さ」をふまえてレビューします。



最速は「s1500」。文句なしのスピード。

 タイムは49秒(1枚あたり1秒)

 一度にたくさんの紙を台にのせられるので、継ぎ足しは2度ですみました。完了までの総時間が短くストレスなし。動作は早いですが、読み取った画像の「曲がり」は殆どありません。ガッシュ、ガッシュ、ガッシュと心地いいマシーン・サウンドには中毒性すら覚えます。

次に速かったのは「s1300:コンセント電源:(画質=)カスタム」

 タイムは1分49秒(1枚あたり2.2秒)

 読み込みの途中で「カードがありません」と表示されて直していたロスタイムが10秒ぐらいありましたので、最速タイムだと、1分40秒ぐらいにはなるでしょう。1枚あたり2秒なので体感速度としても、かなり早いです。
 ただしここまで早いと今度は「のせられる枚数が10枚」という制約が効いてきます。10枚のストックが切れる前に継ぎ足すので、15〜18秒に一度継ぎ足します。50枚を終えるまでに、6度ほど継ぎ足し作業をしました。

 画質ですが、生成されたPDFファイルを見ると、幾分、曲がって読み取られていました。(このレビューでは、補正機能を切っています)。ですが、角度にして3〜5度ぐらいのものであり、メモされた情報はほとんど損ないません。

 カスタムは、読み取り画質のスペックを最低限にしたのですが、読み取り後のPDFファイルの画像は、原紙と比較して遜色ないものでした。300%に拡大するとさすがに荒く見えますが、実用上は十分な品質。

 なお、ファイルサイズは200KBと軽く「(画質=)おすすめ」の場合の約半分でした。

 体感的な感想としては、作業ストレスが少しありました。そばで別の作業をしたくても、頻繁に継ぎ足すので、他のことが出来ず、さりとて、まつにはちょっと長いインターバルでした。しかし、読み込み作業だけに専念するならば、ストレス・レスと考えても良さそうです。

3番目に速かったのは、「s1300:コンセント電源:(画質=)おすすめ」

 タイムは3分00秒(1枚あたり3.6秒程度)

 継ぎ足しまでのインターバルは、30秒あります。これだとそばで別の事をしながら、作業が出来ます。総時間が3分、と言うのは、ひと仕事する区切りに収まっているので、なかなかよい線だと思います。

 「画質=おすすめ」は、画質やサイズやカラーを判断してくれるので、出来上がるPDFファイルは、非常に綺麗です。「画像の曲がり」もほとんどありません。300%に拡大しても、綺麗に見えます。ファイルサイズは400KBです。s1500の読み取り品質とほぼ同じです。

 「画質」「同時並行作業のしやすさ」「総合時間」「からいって、この使い方がもっとも「大量のメモカードで知的生産する人」にはいいと感じました。

4番目に速かったのは、「s1300:USB電源:(画質=)カスタム」

 タイムは3分10秒(一枚あたり3.8秒)

 「コンセント電源:(画質=)おすすめ」のタイムと、ほぼ同じです。このぐらいならば他の作業と同時並行しやすいので、オススメです。

 「画質」「曲がり」「ファイルサイズ」などは「2番目」と同じです。ほどほどであり、実用上は十分。

 電源がないところでも使えると言う点では大きな利点があります。たとえば、アイデアワークでは動きまわることが多いので、意外とこれはいい仕様です。

5番目は、「s1300:USB電源:(画質=)おすすめ」

 タイムは5分55秒(一枚あたり7.1秒)

 継ぎ足すまでの時間は1分強あります。継ぎ足すまでのインターバルが長いので他の作業ができますが、読み込みの総時間が、6分というのは、ずっと継ぎ足しを気にしているには、長い時間だと思いました。このモードを選ぶぐらいならば、一手間かけても、コンセントにつないで「コンセント電源:(画質=)おすすめ」で読み込む方が、ストレスが無いでしょう。

 画質などは「3番目」とほぼ同じで、非常に綺麗です。




総合評価:

「50枚のメモカードをさっと読み取りたい」場合に最もおすすめなモードは

「コンセント電源」×「画質=おすすめ」

でしょう。

50枚のメモカードがジャスト3分。悪くない速度です。

ようは、コンセントにつないで、設定は何もいじらずに、ぽんとボタンを押すだけ。後は、30秒毎に、カードをフィード口に10枚、追加していくだけ。s1500が書斎にあっても「机の上がカオス」という時には、s1300を迷わず選ぶでしょう。そして、往々にして、読み込みたい紙の多いときには、決まって、机はカオス。



次点は

「USB電源」×「画質=カスタム」

です。ワークショップの最中や、新幹線の待合室など、電源の取りにくい場所で、メモカード読み込みの作業をしてしまいたいならば、かなり使いでがあります。


三番目は、「コンセント電源」×「画質=カスタム」

これも”あり”でしょう。出先の会議室で、”画質は低くてもいいから、取り込んでデジタル側でカードを使いたい”シーンでは、別のことを同時にしようとしないで、読み込み作業に専念して取り組めば、100秒で50枚がおわります。単純作業なので、器用な人なら、ブレストしながも可能でしょう。




辛いかな、とおもうのは、「USB電源」×「画質=おすすめ」

このモードの場合、電源がないところでつかう、のはちょっと厳しいです。せめてPC側には電源が来ていてほしいところ。想定出来るシーンは「電源のある新幹線の席で、隣席に人がいない場面」でしょうか。


以上、s1300のファースト・レビューでした。

全国のワークショップの際に、もっていって、どんな使い方ができたか、またレビューします。
posted by 石井力重 at 01:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 道具考/scansnap



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