2010年04月01日

徒歩対自転車、思考対「思考の自転車」

4月1日。新年度が始まりました。


「思考の自転車」というべきものは、どういうものであるべきだろう。

そういうことを、朝から考えていました。

コンセプトのきっかけはこうです。
人は、かつて徒歩だけが移動手段だった。
自転車ができて、単位時間あたり、
かなり遠くまで移動ができるようになった。

それでは、人の思考はどうだろう。
単位時間にアウトプットできるもの
(思いつき、高度なアイデア、アート的なもの、
著作的なもの、知的財産的なもの)
を、ただ、頭一つで作り出している現状に比べて
かなりたくさんのアウトプットができるようになる手段。
そういうものが「思考の自転車」ではないかと。


対比のために、あげておくと、自動車、とは、ちがい「自転車」
であると表現しました。
自動車は、人間の脚力とは無関係に、別のエネルギー(化石燃料)を
燃やしてすすみます。
思考において相当する概念は、
「別のものが考えてアウトプットする」ということに
なりますが、これは、思考というものの複雑さからして、
すこし、現実性が(いまの技術では)とおい、と思います。
もちろん、少し先の将来に、可能性の範囲に入ってくるとは
おもいますが。
いまは、「自転車」つまり、自分の脚力だけをつかい、
それを効率的なアウトプットの仕組みに変換する構造を
つくりだせないか、と思っているのです。

自転車は示唆深いです。

たとえば、徒歩のとき、足は、推進力と方向制御の両方をしています。
一方、自転車は、脚力は推進力だけに特化して
方向制御は、腕と上半身に、担わせています。

思考のときはどうでしょう。
脚力にあたる「思考力」は、
推進力(思いつくこと(言葉、図的、感覚的)をつむぎだす)と同時に
方向制御(思いつくことを、有意味な表現になおす、適・不適を判断する)
をしています。

思考にとっての脚力=推進力=思いつくことをつむぎだすこと、
だけを、頭に、重点的にさせて、
思考にとっての腕力=方向制御=有意味な表現に直し、適切かを判断するをすること、
は、腕とか足のような別の部分がする、ということが
できないだろうか、と考えます。


ちょっと、話が、ややこしくなってきたのすが、もう少し書きますと、
判断をするのが、腕力、というのは多少難しいところがあります。
自転車の場合、筋力は足と手にありますが、
思考の自転車の場合、思考力は、頭の中にあります。

だから、たぶん、分担は、頭の中でするべきなのかもしれません。
足だけでこぐ+舵を切る、という一輪車のモデルをみるべきかもしれません。


あと、自転車のよいところは、こぐ筋力をかけていなくても
アウトプットがでつづける(減衰しますが)ところです。

もし、思考の自転車、という道具ができたら、
たくさんこいでトップスピードになったら、こがないでも
アウトプットが出続ける(しばらくは)、という道具である
ことになりますが、それは、すこし有望な気がします。
思考の徒歩、よりもだいぶ遠くまで行けそうです。



そんなものができないか、と朝から考えていました。


それがたとえば具現化したらこうなるかな、とおもいます。

マインドマップのようなものをもちいて
思考の断片を拾い上げていく。
しだいに、入力をするわきで、
同時平行的に、いくつかの枝葉がのびて
いくつかの候補的な概念(ことば)がうっすらと浮かびます。
単に言い換えるだけ、なら、比較的早く実現できそうですし、
過去の自分のインプットをモニタリングしていたシステムが
単語の連関度をはかっていて、そこから連関の強いことばを
吐き出してくる、というのも、ありかもしれません。

そして、それらの仮置きの枝葉は、クリックして縫いとめたものは
濃い文字にかわり、クリックしなかったものは、ゆっくりと消えていきます。
こうすると、次第にグラフィカルアウトプット速度は、手入力の
速度を超えるでしょう。
なにより、思考の回転数が落ちてきたときでも、クリックしていくだけならば、ある程度
そのまま、連想要素の枝は広げられるでしょう。

それが、自転車、という構造に近いのではないかと思います。

ちなみに、判断思考として、枝をクリックする部分は、足先で
シンプルなタッチデバイスを押すことでクリックする、という
のもありでしょうし、
口にストローをくわえておいて、画面に向かって息を吹きかけ、
それをセンシングしているデバイスが、その座標へのクリックへ
置き換えるというのもありでしょう。

判断する部分は、脳がするほうがよさそうですので、
加速するまでは、アイデアの断片生成を頭がして、そのうち
プログラムが連関する言葉を候補提案してきて、
ハンドルを切る(適切な表現へ遂行する)部分は頭がする。

そんなかんじになるのではないか、と思います。


思考の自転車。

多分、原始的には「丸ごとコピペ」がそれなのかもしれません。過去の自分の文章をもってきて、はりつけ。アウトプットスピードは相当なはやさです。
ただ、そこに編集を入れたり、新規に入れる概念との整合性をはかろうとすると、ほとんど丸ごと書き直しになったりします。そういうときに、上記の思考の自転車という道具があると、比較的早く、概念(言葉の構造、としての文章)を最高速度で、アウトプットできる、そんな気がします。

ながくなりました。

プログラム技術があれば、ちょっと作ってみたいなぁと
おもうのでした。



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