2010年04月24日

6観点+3カード法で、新商品アイデア発想トレーニング

アイデアプラントの新しいアイデアワークショップのコンテンツができました。

ヒット商品を多観点で分解し、それを材料にして
新商品アイデアを発想してゆくワークです。

一人でもできます。
アイデアの質を競うワークショップにもなります。


簡単に、説明を載せておきます。
全国のワークショップでも、機会があれば
実践したいと思います。ご興味あればお声かけてください。
多分、一度体験されれば、内部で発想ワークとして
簡単に再現できますから。


以下の説明は、1テーブルに4人ぐらい、これが3テーブルあって
ワークをしている状況を想定してください。


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【1】 ヒット商品を1つ書く(2分)
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白紙(A4の紙を縦長にもって)、上部に大きな文字で、ヒット商品を書きます。ヒットして無くても結構です。自分が好きな商品を書いてください。

例:(東北大学の学生さんたちの記入例)

「動物の形をしたスポンジ」
「ニンテンドーDS」
「プリウス」
「エスプレッソ紅茶」

「KORG KAOSSIRATOR」
「缶コーヒー,Poccaのやつ」
「iPhone」
「UJ(ユニクロジーンズ)」

「UT(ユニクロTシャツ)」
「ポッキー」
「ソフトバンクのお父さん犬」「PS3」
「ICレコーダー」


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【2】 6観点リストで、書き出す(5分)
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白紙の残りの領域一杯に、縦3横2の升目を書きます。
そこに6観点リスト(※)の項目を小さく書いておきます。

[人]
[物]
[プロセス]
[環境]
[意味・価値]
[五感で感じるもの]

6観点リストの観点で見ていき、「面白い」と感じる要素、「特徴的だ」と感じる要素を見出して、升目の中に書きます。

━━━━
 補足
━━━━

6観点リストは、石井が各種の発想トリガーの中に見られる代表的な「観点」を分析・整理したものです。詳しくは、拙著『アイデア・スイッチ』にて述べました。その部分を「誠Biz.ID」の記事にしてくださったものに、良い図があります。引用します。



(誠Biz.IDの正式なクオート(引用)機能を使ってこの図を表示)



例:(東北大学の学生さんのたちの記入事例から、2つほど紹介)

「エスプレッソ紅茶」━━━━━━━━━━━━━━━

[人]
 缶コーヒー引用者対象
 これまでとは違う分野(でも飲み物としては同じ)

[物]
 濃い紅茶
 ミルクティー

[プロセス]
 エスプレッソ(濃縮)

[環境]
 大手メーカのチャレンジ

[意味・価値]
 コトバの響き(エスプレッソ)
 強み−ありそうでなかった
 金−ちょっと高いけど、少し高めの代替品と同じ値段

[五感で感じるもの]
 味(濃い)
 質感−上品、豪華なパッケージ



「動物の形をしたスポンジ」━━━━━━━━━━━━

[人]
 かわいく感じられる、見た目が良い

[物]
 剛毛?プラ?

[プロセス]
 洗浄、ぴかぴかにする、磨く

[環境]
 キッチン or 風呂場、そうじの時

[意味・価値]
 クリーン、大量生産可能、
 どこの家庭でも使える

[五感で感じるもの]
 ふわふわ、手触り最高
 かわいい、魅力的


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【3】 カードにする(2分)
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一人6枚ずつ、メモカードを渡します。各自、自分の書き出した要素の中から、6つほど選び、カードに書き写す。このときに、言い換えたりしてもOKです。新たな要素を出しても結構です。


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【4】 テーブルで集め、シャッフル(1分)
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カードを集めて(4人×6枚=24枚)、そこから各々、3枚ずつ、カードを引く。


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【5】 新商品アイデアを考える(5分〜10分)
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手元に来たカードを眺めて、それら3つを兼ね備えたものを考えます。「それが意味を持つとしたら、それはいったいどんなものだろうか」と考えるのがコツです。組み合わせやすい3枚がくることもあれば、非常に難しいものの場合もあります。難しいときは、山に戻して新たに3枚引いても結構です。意外な組み合わせのほうが、革新的なアイデアが出やすいものですが、なれないうちは、出しやすい組み合わせでトライしていくのもいい方法です。

白紙を渡しておいて、「アイデアスケッチ」を書いてもらいます。早くできた人は複数枚書いてもOK。


例:(東北大学の学生さんの考えた事例)

3カード
⇒<どこの家庭でも使える>×<ふわふわ>×<これまでとは違う区分>

 新商品アイデア
 ⇒「かべかけソファー
   省スペース!頭まですっぽり」

3カード
⇒<マイク付き>×<スタイリッシュ>×<洗浄>

 新商品アイデア
 ⇒「音声認識シャワー」




ここまでで、早ければ15分、遅くても20分ぐらいです。
あまり時間が無い実にワークの時には、ここで完了です。


アイデアワークは、できるだけ人と切磋するのが促進のキーポイントですので、この後は、ゲーム的要素として「アイデアを競う」トーナメントをします。



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【6】 30秒プレゼン(2〜3分)
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アイデアスケッチを持って、グループの中でアイデアを紹介しあいます。一人30秒。

そして、全員が終わったら、せーので、一斉に指を刺します。一番面白いアイデアを書いた人を。


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【7】 グループ代表同士で、アイデアの勝負(2〜3分)
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各グループで代表になった方は、全員に向けてプレゼンをします。30秒。最後にセーノで指を刺してもっとも多かった人が優勝とします。

これをすることで、他の人のアイデアの内容やアイデアワークを見ることができて、刺激が増えるようです。



以上です。


所要時間は、短ければ20分、長くても30分ぐらいです。

ご興味あれば、ぜひ試してみてください。


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補足:

なお、これらのワークは、一人でもできます。

いくつかのヒット商品から、カードを作っておいて、
混ぜて3枚引いてアイデアを発想します。

この3カード法は、有名なところでは、若い頃の孫さんが
膨大に製品発想をするために使った技法です。
発想技法に関する文献にも同等の行為がいろんな形で
見出せます。
posted by 石井力重 at 18:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | アイデアの技法



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