
5月25日。日本ファシリテーション協会(仙台サロン)にお招きいただき「ブレスター」と「ブレインライティングシート2」を使ったワークショップをしてきました。
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パート1
ブレスターLiteバージョン
(30秒でスタートできるブレスターの使い方)
サイコロとA4のシートを使い、出目の偶然性で、カードを引いて即興でアイデアを出したり、欠かれている指示を実施したりする使い方です。
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まずは、代表グループでテストプレイをして、皆さんに集まってみていただきました。皆さん、ファシリテーションの心得がある方ばかりですのですぐに把握して、各グループでの実施になりました。
肯定的なコメントをお互いにしておくと、自分の番でも発言がしやすくなりますが、参加者の方ははじめからそういう肯定的な心理がある方ばかりでしたので、非常にうまく使いこなしておられました。
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パート2
創造的思考のガイド(ミニ講義)+
ブレスター・クイックルール
ブレストの4つのルールをベースに、創造的な思考を助長するための4つのガイドラインについて、簡単にお話しました。すこし違うのも新しいアイデアであるとか、突飛な意見の新しい点に目を向けて活用しよう、といったことを「頭の中のアイデア生成活動を単純なモデルにした図」で説明しました。図といっても本当に簡単な図でしかないのですが。
それからブレスター・クイックルールですが、これは、「全員モード」というゲーム性の高い・しかし・実施においてゲームプロセスを複雑にするカードを抜いて、純粋に発想力を競う使い方をできる使い方です。これをシートに沿って実施していきました。
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パート2の「創造的思考のガイド」については、ファシリテーターの心得のある方、中にはファシリテーションでたべているプロの方もおられて、皆さん感心をもってきいてくださいました。聞き手が反応がいいと、話し手も引き出されていくなぁ、とこういう場にくるとおもうのでした。(そしてそのほうが、話し手の話し方はうまくなるので、最終的に得をするのは聞き手なんだすが、そういうことを実感し思い出させてもらいました。)
そしてブレスター・クイックルールの実施です。先に、Liteバージョンをやっているので、カードのフレーズに皆が慣れていて、新しいゲームプロセスを実施するときの敷居が低くすぐにゲームになれて使いこなしていただきました。このときも同じで、はじめに代表グループでテイストプレイ、そして、各チームで実施、というスタイルをとりました。同時に初体験、をするよりは、代表グループに進行役が濃密に介入してうまく回し始めて、見学者に模擬的な体験をしてもらってから、各テーブルではじめると(まったくのゼロ状態からはじめるよりは)かなりうまく回ります。
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パート3
ブレインライティングシート2
(短時間で大量のアイデアを出し、上位のアイデアを抽出)
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ブレインライティングを実施しました。今回は、ブレイン・ライティング・シート2
をつかって実施しましたが、同じように、3かける6の升目を手書きして即興で行うこともできます。(なお、ブレインライティングシート2のいいところは、書きやすく、切り取るときには手で切り取れるところです。はさみで切るよりも大幅な時間短縮ができます。こういうツールは会議中の皆の5分作業を1分作業に短縮できることが重要である、ということで、かなりこだわって切り取り線の強度や紙の厚みを設計しています。)
これらの道具であるテーマでアイデアだしをしました。内容については伏せさせてもらいますが、こんなテーマでやりました。
『あったらいいな、こんな○○
(新しい○○のアイデア)』
5人と4人のグループでブレインライティングをしました。記入率は95%以上で、18分で、合計、150個のアイデアが出されました。
このあと、ハイライト法を実施しました。
「面白い」あるいは「広がる可能性がある」アイデアに星をつけていく、という作業です。これをしていくと、上位20%のアイデアに星が集中する傾向があり、短時間でアイデアの上位のものを可視化することができます。
星の多いものをレビューすると、かなり面白いアイデアが出ていたことがわかります。
(ただし、星が1つのものなどは、ダークホースのアイデアである可能性がありますので、星が余りつかなかった(しかしすこしついている)ものは、ぜひ大事にしてもらいたいです。)
以上のようなことをしてきました。
そのあとはメディアテークの近くの焼き鳥屋さんで懇親会。私は車だったのでお酒を飲まずに焼き鳥だけをいただきました。ご馳走になってしまいました。皆さん、有難うございました。
なお、今回は、私の提供する「年間10回までの無料ワークショップ枠」で実施しましたので、無料で実施しました。この枠にはまだいくらか秋がありますので年末まで、宮城県内の方からの「お金は無いけれどブレスターをしに来てよ!」の声にこたえてゆきたいと思います。(場所が県外の場合は、交通宿泊費は、実費負担いただければ、この枠を適用できるかもしれません、ご相談ください)