この夏、大幅な書類整理と書籍整理を行いました。
本を大事にする。その姿勢は愛すべきもので自負していたのですが、空間が一杯になると新しいものを物理的に受け入れなくなる。人間にはそういう愚かしいところがある。それもまた事実。そこで、スキャンスナップで、何百冊かの本を電子データにしました。
その直後の書棚はこうです。

見事にすっからかん。です。
その本はどこにいったのかといえば、ここです。

iPad。
Apple製品のフリークではない私でも、iPadは素敵な体験をくれるものだと思います。ノートPCで見るとPDFファイルで本をみるのは、ちょっときついですが、iPadはそのちょうど足りないところを補ってくれます。手に持って扱えるて、非常に制裁に文字を表現する。(重さは、ちょっときついですが、電池のもちと、HDDのない粗い扱いを許容するところはぴったり足りないところを補っています)。
さて、重要なのはここから。
8月に空になった本棚は10月の今、「本と物で一杯」です。
8月には私の書斎には無かったもの、あるいは、「パッキングされて日の目を見なかった試作のアイデア」がいまはオンタイムで書斎の中にいます。
日々の時間の中で目に入るものは限られている。ほしいのは物体じゃない。知識なんだ。体験なんだ。その点を、二ヶ月で埋まっていく本棚を見ながら、リアルに感じました。
scansnapは、新しい空間を作った。
このスキャナという道具の本質は、そんなところにあるのではないか、と私は思うのです。