多摩大学大学院、アイデア創出のゲスト講師の報告、続きです。
アイデアワークショップ、が7割ぐらい。創造工学の座学的なお話が3割ぐらい。今回、やり取りができるぐらい少人数でしたので、みなさんの希望や雰囲気を踏まえて内容を、現地でセレクトして進めました。
【1】サーティーサークルズ
イマジネーションの準備運動として。そして、ギルフォードの創造性のテスト、という、創造性教育についての歴史的な話の中から、簡単な要素を紹介。
【2】ゲームアイデアBrainstorm
公開ができないツールなのですが、これをつかって、ペアでゲームを考案するブレストをしました。そのあと、それを紹介し合って、1つ選んで、それぞれに、次の発想テーマでアイデアを考えてもらいました。
「仮に、我々は、通販サイトの企画チームだとする。先のゲーム要素を盛り込むことで、Webサイトへのリピート、あるいは、商品クリックを増やすとしたら、どんなアイデアが考えられますか?」
みなさん、ビジネスマンであり、働きながら大学院に通われる方々なので非常に頭が切れます。あいまいな課題に対しても、自主的な設定をつけて、どんどん考えていかれました。
私が作ったのはツールでしかなく、出されるアイデアの高さは、みなさんの能力によるところがほとんどです。結構、それは、ありだなぁというアイデアもありました。
【3】創造的思考のガイド=ブレインストーミングの本質+1
アレックス・F・オズボーン、彼の文献やその後のオズボーン由来の技法の中に記される、ブレインストーミングの根底にある思想を、4つのルールを基軸にして展開しました。
そして、プラスワン。ブレストの中で一つ重要な心理様式として「プレイズ・ファースト」とブレスト中の効果についても紹介しました。
【4】テーマ設定の技法(アイデア会議の方法1)
良いテーマ設定の技法について、紹介しました。1つ化、具体化、テーマ定型文、など。
テーマ設定のトレーニング(兼、この後のテーマにするためのテーマづくり)として、情報カードに3つずつ、テーマ候補を出してもらいました。
テーマ設定ワーク101106
ワークの後、みなの関心度から、これを次の発想ワークのテーマにしました。
『 集中できる時間を今より20%増やすにはどうしたらよいか 』
【5】ブレインライティング(アイデア会議の方法2)
ブレイン・ライティング・シート2を用いて、アイデア出しをしました。
ブレストのコツや、ブレインライティングを職場で実施するときのコツなどを織り交ぜながら。ちなみに、橋本さんと私も参加して6人で実施しました。(18分間で107つのアイデアが出ました。)
【6】ハイライト法(アイデア会議の方法3)
「面白い」「広がる可能性がある」ものに星をつけていきました。とても変則的ですが、ハイライト法の時点で5人でやりました。(都合で一人抜けたため)。
そして、カットして星の多い順で、テーブルに並べました。
BWのアイデア集101106 ご興味あれば、最初の20枚位をざっと見てみてください。星の多いものは、やっぱり参考になるものが多いです。逆に、最後の数十枚、星のないものは、いわば、ジャンプ台です。これは、良いアイデアを生み出すための役割をになっています。こういう「☆なし」のアイデアがたくさんでないと、数%の良いアイデアが出ません。
この部分、少し分析を加えます。のちほど。。
【7】メッセージ
8分ウォークというアイデアの習慣化と、いつでもご相談ください、ということで終わりました。
(蛇足編、ということで、もうさらに続きます)