2010年11月08日

多摩大学大学院 ゲスト講師 蛇足篇

多摩大大学院の講義でみなさんのだしたアイデア、質の構造を分析してみました。
 
 
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分析(アイデアの質の構造)
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【5】ブレインライティング&【6】ハイライト法は、結果がある程度、予想できます。

 
 
ブレインライティング法を用いた場合、

通常(大量の事例の平均)は、

  • ☆を参加者の3/4以上が付ける・・・4%
  • ☆を参加者の1/2以上が付ける・・・15%
  • ☆を参加者が1人以上が付ける・・・55%


となります。

簡単に言うと、4%を得るために、大量のアイデアを出している、という感じです。
45%のアイデアには星が付きませんが、それはそのチームにはそれ以上発展させられないアイデアです。それをその時点でがさっと捨てることで、そのあと、効率的なアイデアワークが可能になります。

なお、”3/4以上”とか”4%”という表現を取っているのは、人数やアイデアの総数がケースごとに異なりますが、それらを統合的に表現するためです。6人プラスマイナス2人ぐらいは、だいたいカバーできます。それを超えると、この予測よりも大分変ります。一般に1グループの人数が増えるほどトップ領域は減ります。厳しめになる傾向。


さて今回の事例です。

まず、実施の状況は、
・カード(アイデア)枚数は107枚。
・参加者が5人でした。

通常のレイトでまず予測するとこうなるはずです。

予想
  • 3/4以上(=4人以上)・・・4枚(4%)
  • 1/2以上(=3人以上)・・・16枚(15%)
  • 1人以上(=1人以上)・・・59枚(55%)
 

では、実際はどうか。
先のPDFからカウントすると、以下の通りでした。

実際
  • 3/4以上(=4人以上)・・・3枚(3%)
  • 1/2以上(=3人以上)・・・17枚(16%)
  • 1人以上(=1人以上)・・・77枚(72%)


結果から言えるのは、チームの観点が多様なものを持っていること。上位のほうは、だいたい、平均に近い感じですが、逆にミドル、ボトムは予測よりも多いです。これは、傾向としては、経営者的な判断力と広い知見を持っている集団に見られる傾向です。
 
 
もう少しこまいかものも掲載します。

BW_bunseki_20101106.jpg

星の数ごとにカウントした枚数までを述べるとこうなります。

私が大学院で創造工学の研究と取り組んでいる時期に、ある時期ずっと、計測可能な手法としてブレインライティングに注目して様々なケースから傾向を割り出そうとして、4/15/55レイトに気が付きました。このレイト、初めは「たまたま、似ている」と思ったのですが、いろんなテーマ、いろんなメンバーで実施して分析しても、だいたい似たようなレイトをもっていて、「なるほど、ブレインライティング法の生み出すアイデアの質の構想には一定の傾向が存在するのか」と思ったのでした。ゼミの中での共有で、論文などにしていないのですが、一定の傾向があるというこれは、いずれきちんとした形で研究発表したいと思っています。

アイデア会議をしたときに、だいたい、こういうレイトでアイデアの質の高いものが出てくるということを知っていると、いろいろと対処がしやすいと思います。(特にトップアイデア群。4%を中心に1%〜9%ぐらいの幅があります。しかし、だいたいそれぐらいの範囲に収まります。100ぐらいだしてはじめて、3,4個の優秀案が得られる。そういう普遍的な傾向は、やっぱりあるわけで)

リーダとして企画チームを引っ張るときにぜひ、各種の技法を使ってもらえたら、幸いです。



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